準急列車運転開始60周年記念ヘッドマーク祭り 2週目

先週に続き、房総準急運転開始60周年記念ヘッドマーク祭りが明日、明後日の2日間開催されます。

 

祭りと言っても、車庫でイベントをやるとか、そういう祭りではなくて、日本でいすみ鉄道だけとなったキハ28形とキハ52形に国鉄時代の、それも60年前の昭和30年代の準急列車のヘッドマークを取り付けて走らせるというオリジナルイベント。

 

こちらが先週の様子です。

 

準急「京葉」

 

準急「房総」

 

キハ52側には準急「千鳥」

 

そして準急「夕凪」

 

もともと昭和30年代の国鉄時代には、房総のような近距離区間には特急列車というのは存在せず、特急列車といえば長距離を走り食堂車などが連結されている特別な急行列車、その名の通り「特別急行」だったのですが、そのころ、国鉄は特急列車を補完する列車として急行列車というのを走らせていました。東北方面であれば特急列車は「はつかり」「ひばり」などで、急行列車は「八甲田」「十和田」「まつしま」など。利用者がお財布の具合によって選べるようになっていたんですね。

そして、房総のように比較的近距離を走る列車を急行に準ずる列車ということで「準急行」、つまりこれが準急列車なのです。

実際には房総半島には戦前から準急列車が走っていたのですが、それは蒸気機関車の話で、今回再現するのは、気動車(ディーゼルカー)の準急の話。東京から近い房総の路線には、比較的早い時期から気動車が導入されていて、キハ28の先頭に「房総」「京葉」とヘッドマークを取り付けて運転開始したのが昭和33年、1958年のこと。ちょうど今から60年前なんです。

 

 

そしてキハを愛してやまない鈴木助役が古本屋でこんな本を見つけてしまったもんだから、

「鳥塚社長が退任したら、いすみ鉄道は結局何もやらなくなった。」なんて言われるのが悔しいからかどうかは別として、他のスタッフと一緒になって、今回のイベントを企画したということのようです。

 

でも、こういうことが実現できるのは「急行列車なのに準急表示で良いのか?」などとくだらないことを言う人間がいないってことでしょう。

みんなで盛り上げようという機運は残っているということなので、私もこうして宣伝しているのです。

機運が残っているというよりも、私がいたころよりもすごいと思いますよ。

だって、自分たちで企画して、自分たちでグッズ作って、自分たちで特製駅弁まで考えてやるってんですから。

 

 

その特製駅弁の掛け紙は、今週はこれだそうです。

予約販売だけですでに予約は閉めきっていますから、予約した人だけのお楽しみですね。

 

その他にも「硬券準急券」なるものもありますので、ぜひぜひ。

明日は私もいすみに行くよていです。

 

ということで、明日、明後日のヘッドマーク祭り、どうぞお楽しみください。

 

(写真撮影:古谷彰浩さん)