台湾南廻線の普快車に今日も乗りました。

9月に結解先生と乗った普快車ですが、今日ももちろん乗車しました。

 

なにしろ今の台湾では一番気になる列車ですから、高雄まで来る目的と言えばこの列車です。

 

先月のレポートを書いたYAHOOニュース 「なぜか? 台湾で一番不快な列車に群がる観光客の不思議」

http://news.yahoo.co.jp/byline/torizukaakira/20181007-00099638/

 

群がるなんて大げさな書き方じゃないか?

こんな田舎のローカル線が? それも台湾でしょ?

 

そう思われる方もいらして当然ですよね。

 

でも、本当なんですよ。

 

前回はちょうど台風が接近中の大荒れの天候でしたが、今日は快晴とは言えませんが、まあまあの曇り空。

でも、始発駅の枋寮はこんな感じです。

 

 

改札口には長蛇の列が?

 

えっ? うそでしょう?

 

他にも高雄方面や台東方面へ行く列車がありますから、きっとこの人たちはそういう列車に乗るのでしょう。

そう思って、いや、そう信じてホームへ行ってみると・・・

 

列車はこんな状態でした。

これはまさしく「群がる」という言葉通りです。

 

 

車内はこんな状況です。

わずか3両編成の、それも冷房もないオンボロの列車が観光客でごった返している。

これが現実。そして、来る度になんだか混雑が増している。

それも、あんな事故があったばかりだというのに。

 

本日の「普快車」です。機関車はオレンジ色でした。

 

先月、結解先生と乗った時は青い機関車でした。

 

ただ、それだけじゃなくて、何かお気づきになりませんか?

 

ちなみに2年前の2016年に乗った時がこれです。

 

これほど何度も何度もここ枋寮駅を訪ねている私が、「あっ」と驚きました。

 

それは、後ろの線路を撤去してプラットホームを増設しているんです。

それも、かなり急ピッチです。

いよいよ、この区間の電化もカウントダウンに入りましたね。

2016年の時には列車の後ろに見える線路は手つかずの状態だったのですから。

この国は進みだすと早いですから、ご旅行をお考えの方はどうぞお早目に。

 

やっと見つけた席でゆで卵をおつまみに台湾ビール。

 

昨日の移動の疲れもあってか、このビールがよく効いて、不覚にも私は寝落ちしてしまいました。

でも、この旧型客車の乗り心地は眠気を誘います。

特に私の世代はこの揺れが夜汽車の揺れでしたから。

 

台湾まで来て、目的の列車に乗ったというのに寝てしまうとは、何とももったいない。

そう思われる方もいらっしゃると思いますが、それが旅の醍醐味なんです。

がつがつしないこと。

昭和の客車列車に乗って居眠りできるのも、今ではこの列車ぐらいなんですから。

 

実はすっかり忘れていたんですが、今回も台風が近くまで来ているようで、本日の絶景区間はこんな感じでした。

 

終点の台東ではプユマ号が。

すでに運用は再開して、通常運転のようです。

 

こんなところにもプユマ号。

とても親しまれている列車なんですね。

 

途中の知本ですれ違った自強号。

とにかく列車が混んでいる。鉄道に対する需要がとても大きいのが台湾なのです。

 

一日も早く信頼を回復していただきたいと願っています。

 

 

ということで、本日の旅のお供は友人の吉田さんご夫婦でした。

 

おかげさまで楽しい旅ができました。

吉田さん、ありがとうございました。