北の方ではすでに学校が始まっている地域もあると思いますが、関東地方の夏休みは原則8月31日まで。
ということで、夏休み最後の土日が終わってしまいました。
いすみ鉄道沿線では、行く夏を惜しむかのように、いろいろなイベントが行われました。
まず昨日の土曜日。
地元中高生によるアテンダント体験と、有志による「CHE:ちっちゃなホルンアンサンブル」の演奏会が列車を使ってありました。
上総中野の渡辺新悟さんが記録してくれました。

それぞれの列車にそれぞれのヘッドマークが取り付けられています。
左がCHE(ちっちゃなホルンアンサンブル)、右がアテンダント体験列車です。

このちっちゃなホルンアンサンブルの皆さんの演奏会は今年で3回目。素晴らしい演奏がきけて乗り合わせたお客様はラッキーでしたね。

こちらはアテンダント体験列車。
地元の中高生の職場体験の一環として、車内アナウンスや車内改札、お客様へのご案内業務を体験してもらいました。
やっぱり興奮するのは車内アナウンスのようで、皆さん大喜びでしたよ。
石破さんも前原さんも喜んでいましたから、中高生が喜ぶのは当たり前ですよね。

終了してヘッドマークを外して「はい、ポーズ。」
よく見ると運転席で運転士さんもピースしてくれていますね。
この運転士さんも小さなころから運転士になるのを夢見ていた人ですから、若い彼らにモチベーションを持ってもらうために協力してくれました。
そして本日はお隣の小湊鉄道さんでイベントがありました。
大切に保存されている古い車両の公開イベントです。



小湊鉄道に保存されている5800形は、私と同じ昭和35年に導入された車両ですが、実は大正末期に製造された国鉄の「電車」で、飯田線などで活躍した後に、昭和35年に小湊鉄道でディーゼルカーに改造されたという大変貴重な車両です。
モノを大切に使うという基本が大切に守られていますね。
私が生まれた昭和35年といえば、横を走る国鉄はほとんどの列車が煙を吐いて走る蒸気機関車牽引だったと思いますが、その中で、小湊鉄道のこのディーゼルカーはさぞかし颯爽として輝いていたのでしょうね。
そんな車両に直接触れることができるのは、実にすばらしいイベントだと思います。




いすみ鉄道沿線では稲刈りが本格的に始まりました。
昔ながらの「おだがけ」とか「はざがけ」と呼ばれる稲刈り後の稲を天日干しする光景も何か所かで見られます。
今は機械乾燥になっていますから、こんなことやってないのですが、実はこれ、地元の農家の方が、昭和のディーゼルカーを撮影される鉄道ファンの皆様方のために、わざわざこうやって演出してくれているものなのです。
私が頼んでるのではなくて、農家の方々が昔の風景を作ってくれているのです。
木原線や房総東線にディーゼルカーが走っていた時代は、こんなだったんだなあ。
写真を撮る皆様方に、そう感じていただきたいという思いでしょうね。
どうですか?
房総半島って素敵なところでしょう。
千葉県って、まんざら捨てたもんじゃないのです。
こういう、さりげない景色。
これが、「ここには何もないがあります。」 のいすみ鉄道なのです。
さあ、学生の皆様、あとひと踏ん張り、頑張ってください。
渡辺新悟さん、いつも素晴らしいお写真をありがとうございます。
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