世の中にはいろいろな人がいるようで、例えば冷房の利かないオンボロのディーゼルカーでわずか150mの線路を行ったり来たりするだけで喜んでいただいたり、列車の行先方向幕の表示を変えるだけで喜んでいただいたり。
とまあ、これはいすみ鉄道のコアなお客様のお話。
でもそういうお客様の心をつかむ為には、そういうイベントを企画して、きちんとオペレーションできるスタッフが居なければなりません。
いすみ鉄道に乗ったこともなく、来たこともなく、せいぜいテレビや雑誌でいすみ鉄道のうわさ話を聞いている人にしてみたら、
「ああ、あれはマニアの社長がやっているんだよ。」
と思われているでしょうが、実は違うんですよ。
確かに最初のうちは私がやっていましたが、キハ52が走り始めてから6年が経過し、今では私が「こんなイベントをやろうよ。」と言うと、うちのスタッフがみんな段取りを考えてくれて、仕掛けを作ってくれて、オペレーションまでしっかりやってくれるようになりました。
そんなスタッフの一人、鈴木助役が昨日の国吉のイベントでは大活躍。
皆さんにお召し上がりいただける駅弁も、こんな掛け紙になりました。
幕の内弁当ならぬ「幕回し弁当」。
2017-8-20限定の掛け紙です。
中身はもちろんふつうの幕の内弁当ですよ。
だけど、掛け紙ひとつで同じ駅弁が同じ駅弁ではなくなるのです。
「幕回し」ってわかりますか?
このように行先表示幕を回し、いろいろな行先を表示するのが「幕回し」であります。
はい。
ご本人登場。
この車両はキハ30形ですが、同じ仲間のキハ35系は、千葉地区以外でも、関西本線、紀勢本線、相模線、八高線、川越線、新潟地区、北九州地区などで活躍していましたから、行先表示の幕を回すだけで、いろいろな路線になるのです。
これが国鉄形の素晴らしいところですね。
いすみ鉄道で国鉄形を走らせるということは、初めていすみ鉄道を訪ねていただいた方でも、「懐かしい」と思っていただける。
そういう、ありがたい役者をうまく演出するのが、鈴木助役のようないすみ鉄道のスタッフなのです。
鈴木助役、昨日はお疲れ様でした。
次は何をやりましょうか?
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