大多喜はお祭り騒ぎ。
じゃなくて「お祭り」の賑わいでした。
私が就任した2009年当初から、大多喜町の重鎮の方々は本多忠勝で「大河ドラマを誘致するぞ。」と目標を立てておりましたが、それが今年の真田丸で本当に本多忠勝が登場しました。
正直申し上げて、私は大多喜のような小さな町が大河ドラマの主題になることは難しいだろうと考えて、いすみ鉄道としてできることからやりましょうということで、数年前にNHKの地域発ドラマに取り上げていただき、吹石一恵さん主演の「菜の花ラインに乗り換えて」で、いすみ鉄道と沿線地域をテーマにしたドラマを制作していただきました。
実はその時に制作チームでやってきていた監督さんやディレクターの方々は、大河ドラマ(当時の「竜馬伝」)の制作チームの方々で、地域を挙げて一生懸命ドラマ制作に協力することで、少しでも大河ドラマに取り上げていただけるようになればいいなあと思っていたのです。
そして、今年の真田丸に本多忠勝が出ていて、今日、大多喜のお祭りにその大河ドラマ「真田丸」に本多忠勝役で出演されている藤岡弘、さんがいらっしゃると聞いて、「やったあ!」と思っていました。
そうしたら、なんとなんと、「菜の花ラインに乗り換えて」を制作していただいた監督さんが、突然、いすみ鉄道の本社にやってきたのです。そして久しぶりにお会いした監督さんの口から驚く言葉が飛び出しました。
監督さんは、「鳥塚さん、お久しぶりです。お約束した通り、大河ドラマで本多忠勝を取り上げましたよ。」とおっしゃられたのです。
確かに私は、大多喜町は本多忠勝だから、大河ドラマで取り上げていただきたいと思いますと申し上げたんですが、しっかり覚えていただいていて、約束を果たしてくれたんですね。
人生いろいろなところに伏線というものがあって、しっかりと動いているんだなあと思いました。
Y監督、ありがとうございました。



▲本日のお祭りの様子。撮影は渡辺新悟さん。
新悟さん、いつもありがとうございます。

私は駅にいて、多くのお客様の対応と、雑誌とテレビ番組の取材対応をしておりましたが、お祭りとあってたくさんのお客様でにぎわいました。


この間マツコの番組でいすみ鉄道を取り上げていただきました写真家の桜井寛先生が、雑誌の取材でレストラン列車にお越しいただきました。
しほさんをモデルにムーミン列車の撮影をする桜井先生です。

こちらは桜井寛先生と、TVディレクターの山守さん。
テレビ番組の打ち合わせもあって、本日は大忙しでした。
今の時期は春に向けての仕込の時期なのです。
あっという間に夕方になって、駅前が騒がしいので外に出てみると、今度は地元の氏神様の神輿がやってきました。



2つの町内会の神輿が駅前で出会いました。
人口減少が止まらない田舎の町で、これだけの神輿を担ぐというのも大変なことだと思いますが、皆さん頑張っていらっしゃいます。
いすみ鉄道から振る舞い代わりにい鉄揚げの箱を抱えて、「皆さんでどうぞ」と持っていったら、「あっ、社長さん、いつもがんばってくれてありがとうございます。」と言ってくれました。
地元の人に認められていただいていることをとてもうれしく思いました。
先日は大原、国吉。今日は大多喜と、豊作の田舎の町は秋祭りでにぎわっています。
そういう秋祭りのシーンには絶対にローカル線は必要です。
いいなあ、日本の田舎は。
そう思った一日でした。


撮影は古谷彰浩さん。
日本は田舎で成り立っているのです。
決して東京などの大都市だけで成り立っているのではありません。
それが一番わかりやすく表現できるのが秋祭りとローカル線なんです。
私はそう思います。
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