記念乗車券発売のお知らせ

いすみ鉄道では急行「外房」運転開始50周年を記念して、硬券の1日フリー乗車券(台紙付)を発売いたします。
現在、いすみ鉄道で復活運転しております急行列車は昭和39年製のキハ28-2346+昭和40年製キハ52-125の2両編成を基本として運転しておりますが、千葉県の国鉄に登場したのは今から54年前の1962年(昭和37年)に準急列車として走り始めました。
その後、1966年(昭和41年)3月のダイヤ改正で急行列車に格上げとなり、急行「外房」として、新宿・両国―安房鴨川間の房総東線の顔として活躍しました。
この急行格上げから今年でちょうど50周年になるのを記念して、今回の記念乗車券の発売となるものです。
当初は「外房」の列車名を「がいぼう」と呼んでいましたが、その後、「そとぼう」読みを定着させるため、昭和43年ごろから「そと房」と表記されるようになりました。
この「そと房」の表記は房総東線が電化される前日の1972年7月14日まで使用されましたが、電化と同時にそれまでの房総東線が現在の外房線に改名され、「そとぼう線」という読み方が一般的となったことから、電化後しばらくして登場した165系電車による急行列車には「外房」と漢字のヘッドマークが付けられ、1982年(昭和57年)まで活躍しました。
現在、いすみ鉄道では昭和47年7月の電化直前までに使用されていた「そと房」表記で急行運転を行っております。


▲この記念乗車券の台紙にはキハ26の急行「そと房」と、キハ28の急行「そと房」の写真が使用されていますが、キハ28の方は昭和44年3月の東京地方大雪の際に撮影された雪で列車名が見えない状態の大型ヘッドマーク付き列車の写真を使用しております。
現在、いすみ鉄道の急行列車には大小2種類の「そと房」ヘッドマークを交代で使用していますが、当時も2種類のヘッドマークを使用している時期がありました。
この辺りを忠実に再現しているところが、いすみ鉄道のこだわりなのであります。
1枚1500円
急行券付フリー乗車券です。
コレクションとして保存されるのも結構ですが、ぜひ、実際にご使用になられて平成28年現在の国鉄形気動車の急行運転をお楽しみください。
発売開始日
1月16日(土) 午前9時から
0001~の券番は大多喜駅にて発売いたします。

▲小型HMを付けた「そと房」と「うち房」が両国駅に並ぶ。
内房線の方が先に電化されたため、165系「うち房」とキハの「そと房」が並ぶ姿が3年間ほどみられました。

▲同じく両国駅に並ぶ大型HMの「そと房」と「うち房」
昭和44年の夏季輸送です。
電化直前の内房線(房総西線)最後の夏のキハ28急行「うち房」です。
この内房電化に合わせて千葉のSLが全廃となりました。
この写真は鉄道写真家の結解学先生からご提供いただいたものです。
発売枚数は限定500枚。
鉄道というのは文化遺産です。
だから、今の時代にこういう記念乗車券を作る鉄道会社があっても良いのではないでしょうか、と私は考えます。
皆様のご利用をお待ちいたしております。