もうすぐ春

ここ数日、少し寒気がゆるんだようで、日中はポカポカしています。
これからまだ寒さが続くことはわかっていても、1月も半ばを過ぎるといすみ鉄道沿線では、春が待ち遠しい気分です。
今週からキハの急行列車が運休中のため、沿線は人出も少なく、とても静かなローカル線本来の姿を取り戻しています。
こういう季節にふらりと訪ねてみるのもとても良いですよ。
いすみ鉄道のスタッフの皆は、1年中忙しく働いています。
職種にもよりますが、臨機応変さとスピードの速さでは労働生産性がとても良い人たちが集まっていると、私は自分の会社のスタッフを誇りに思いますが、そんな彼らが1年で一番のんびりできる時期が今の季節かもしれません。
私が自分の会社のスタッフを誇りに思うように、いすみ鉄道を誇りに思ってくれる地元の方や、地元出身の方もたくさんいらっしゃいます。

東京新聞に出ていた投書だそうです。
いすみ鉄道(国鉄木原線)で学校へ通っていらっしゃった方が、たまたまテレビを点けたらいすみ鉄道が出ていたそうで、「ふるさとの誇り」とおっしゃってくれました。
私は、ローカル線って、こういうもので良いんじゃないかと思います。
お金の尺度でローカル線を測ろうとすると、「いらないもの」になります。
非効率的で生産性が悪いからです。
でも、非効率的で生産性が悪いのが不要だとすれば、日本全国の田舎の町はいらないということになってしまいます。
だから、お金の尺度でローカル線を見ることが当たり前という考え方は、もういいかげんに終わりにしないと、田舎の町そのものが将来消えてしまうことになるんだと思います。
私は、そういうことを考えて、6年前に志願していすみ鉄道を引き受けましたが、こういう投書をしていただける地元出身の方がいらっしゃるだけで、航空会社を辞めて、バカと言われながらもいすみ鉄道で頑張ってきてよかったなあと思います。
さあ、もう少しで春がやってきます。
英語で表現するとすれば、
Spring is just around the corner.
春はそこの曲がり角のむこう側までやってきている。
そう考えると、朝晩の寒さも何のその、ですね。




こういう季節が間もなくやってきます。
おっと、その前に花粉の洗礼が・・・(もう飛んでますよ。)


春になると列車もこうなりますから、のんびりとローカル線の旅をお楽しみいただきたい方は、今のうちがチャンスですよ。
【キハ運転情報】
現在検査中のキハ52ですが、3月1日まで運休を予定しています。
その後、3月7日から復帰します。
3月7日は夜行列車を企画しています。
夜行列車は冷房用エンジンを作動させる時期にはできませんので、冬限定企画です。
従いまして、今シーズン最後の夜行列車となります。
今月末ごろの発売予定ですので、昭和の夜行列車を体験されたい方は今から心の準備をお願いいたします。
キハによるレストランは3月14日から復活いたします。
こちらの発売は2月10日ごろを予定しています。
どうぞご期待ください。