台湾鉄道三昧の旅 最終日(3日目)

2泊3日の台湾鉄道三昧の旅。
最終日は彰化から30分ほどのところにある台湾製糖のさとうきび列車を見学しました。
台湾にはかつて軽便鉄道が無数に張り巡らされていて、収穫したさとうきびを製糖工場へ運ぶ役目がありましたが、すでにその役目は終わっています。
でも、ここでは5kmほど線路を残していて、観光鉄道として小さな蒸気機関車が走っているのです。
日本でも線路の幅が76cmの軽便鉄道がたくさんありましたし、南大東島には比較的遅くまでさとうきびを運搬するための線路が残っていたという記憶がありますが、ほとんど姿を消してしまった今、台湾の軽便鉄道はとても貴重なものなのです。




小さな体でもしっかりと息遣いを感じるのが蒸気機関車の良いところ。
皆さん、夢中です。
トロッコのようなオープンの車両に揺られて、揺れに任せていると、椎間板が押しつぶされるような乗り心地。そういえば、西武山口線で昔乗ったおとぎ列車と同じ乗り心地なのを思い出しました。
西武山口線も台湾の製糖工場で使われていたSLを持ってきて動かしていましたね。






さとうきび列車を楽しんだ後、お昼ご飯に向かったのは「福井食堂」という個人経営のレストランです。(社頭駅下車徒歩5分)
ここは、オーナーが鉄道大好き、日本大好きの方で、日本人の鉄道ファンのグループをお連れすると大喜びで全員にお土産までいただきました。
皆さん大喜びです。
食したのはもちろん「駅弁」。
わざわざ昔ながらの駅弁を再現していただいて、六角形の木の箱はお土産に頂きました。



福井食堂の2階は鉄道博物館になっていて、食後は見学させていただきました。
これだけたくさんの鉄道部品などがあるのは壮観ですが、日本のものもたくさん含まれているのには驚きました。

[:up:] 食事の後、福井食堂でツアー最後の記念写真。





福井食堂でお昼ご飯を食べた私たちは台中から台湾新幹線に乗って台北に向かいました。
2泊3日のあわただしい旅でしたが、皆さんご満足いただけましたようで、エスコートした私たちも一安心です。
いすみ鉄道の社長が同行するのですから、旅行中の様子はブログで大公開されてしまうわけですが、皆さん笑顔で最後の列車にご乗車いただきました。

ツアーのメインの皆さんは台北まで乗車して松山空港から帰国されましたが、福岡、大阪、名古屋発着の皆さんは手前の桃園駅で下車。
桃園空港から帰国されました。
本当はもう1日欲しいぐらいでしたが、とにかく楽しんでいただけたことと思います。
台湾は古き良き時代の日本を残している面もありますが、何より親日的なのが心を和ませてくれます。
集集線と姉妹鉄道締結をしてわずかひと月で日本からのお客様をご案内できたことは、大きな成果だったと思います。
ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。
次回のツアーはたぶん4月か5月ごろでしょうか。
台湾南部に残る旧型客車をメインに計画したいと考えています。
詳細は「鉄道ダイヤ情報」に載りますので、皆さんお見逃しのないように。
またお会いしたいと思います。
どうぞご期待ください。
追伸
本日ご紹介したのは12月1日のお話です。
ツアー終了後、皆様方は帰国されましたが、私はそのまま台湾に残り、2日には台湾国鉄と集集線との乗車券提携の契約の詰めの会議を行い、3日は集集線をもう一度訪問しました。
そして本日帰国した次第ですが、帰国後、夕方から地元佐倉市で会合があり、楽しいお酒を飲んで、今少し前に家に戻ったところです。
このため、ブログの更新がこの時間になってしまいました。
最近では私のブログは約1万名以上の皆様方がご覧いただいているようですが、読者の皆様、遅くなりまして申し訳ございませんでした。
ぜひ、一緒に台湾国鉄に行きましょう。