今後の車両運用計画およびダイヤ改正について

皆様すでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、国吉駅に保存展示してありましたキハ30形ですが、現在大多喜駅で検査整備を行っております。
この車両は、検査整備が終了しましたら国吉駅の側線へ戻ります。
キハ30は保安設備の搭載工事に時間がかかることから、当分の間、本線での走行は行いません。
従いまして、当面はキハ30を使用した営業列車の運転は行いません。
キハ52につきましては、1月中旬から検査整備に入るため運用を離脱します。
検査期間は一か月半ほどを予定しています。
キハ28は片運転台車両のため1両では営業走行することができません。
このため、キハによる急行列車につきましては、キハ52が検査入場中の1月中旬から2月下旬まで運休になります。
キハの運休期間中は、いすみ300形、いすみ350形が急行列車として代走いたします。
レストラン列車「伊勢海老特急」につきましては、いすみ350形にて運転をいたします。
1月、2月のレストランのお申し込み開始はイタリアンコース、伊勢海老コース共に12月5日午前10時を予定しています。
詳細は いすみ鉄道ホームページ にてご確認ください。

キハ52ですが、検査が終了しましたら、3月からキハ28の2両編成で観光急行列車の運転を再開いたします。
菜の花のピークシーズンからゴールデンウィークにかけては、キハによる臨時の急行列車を平日にも設定して運転いたします。
整備終了後のキハ30は、国吉駅にて引き続き動態保存を行いますが、来春以降は、このキハ30を使用した「運転体験」を実施します。
いすみ鉄道では国吉駅の側線を本線から分離し、約180メートル線路を延長し、2月下旬ごろより運転体験コースを実施する準備を進めています。
国吉駅は将来的に「いすみ鉄道レールパーク」として車両を保存し、運転体験等ができる観光の拠点として活用してまいります。
この運転体験コースは定期的に実施する予定ですが、回数も人数も限定となるため、当面の間はいすみ鉄道の国鉄形気動車車両オーナー、サポーター会員に登録されていらっしゃる方を対象とする予定です。
詳細につきましては12月下旬ごろにオーナー、サポーター会員(継続されている有効会員の方のみ)にご案内いたします。
なお、予算の関係で、本年度は一般車両(いすみ300.350形等)の新型車両の導入はありません。
新型車両につきましては来年度以降の導入になる予定です。
このため、キハ52が検査に入る1月中旬から3月上旬ごろまでは車両のやりくりが厳しくなりますので、貸切列車やイベント列車等の対応ができなくなることが予想されます。
お客様のご希望に添えない場合も出てくると思いますが、予めご了承ください。
【来春ダイヤ改正のお知らせ】
いすみ鉄道では、来年3月にダイヤ改正を行う予定です。
このダイヤ改正は、車両、人材を含めた経営資源の有効的投入を図り、いすみ鉄道の恒久的な黒字運営を可能とすることを目的とし、定期列車については利用実態に即した合理的な運転を行い、観光列車については、観光需要に見合った弾力的な運用を行うためのものです。
具体的には
・朝夕の通勤通学時間帯の利便性の確保と輸送力の安定的供給。
・いすみ200型退役後の車両数に応じた定期列車の運転。
・平日観光列車の需要の創出。
を柱とし、日中時間帯に利用実態の低い列車を減便し、代わりに平日の観光列車を需要が見込める期間中に臨時列車として運転いたします。
今回のダイヤ改正により、1日当たりの必要乗務員数が現行の7名から5名に削減され、運行人員およびコストの削減が可能となり、平成28年に予定されていますJRからの出向乗務員の全員退職後も列車を安定的に運転できる体制を整えます。
観光列車の臨時増発は、自社養成乗務員がベテランになり、キハを含むすべての車両への社内乗務資格を所持する乗務員がすでに4名誕生していることから可能となったもので、来年度中にキハへの社内資格取得者は、すでに乗務を開始している自社養成乗務員の中から2名を追加して養成することで、さらに柔軟な乗務行路を組むことが可能となります。
なお、このダイヤ改正は、平日中心に行う予定で、土休日ダイヤにつきましては現行ダイヤを多少訂正補足する程度になります。
この来春3月のダイヤ改正の詳細につきましては実施3か月前の12月中旬には正式に発表いたします。
皆様方のご理解とご協力をお願いいたします。