今日の出来事

昨日今日とキハ52とキハ28による昭和の観光急行列車はお休みのため、いすみ200型を3両繋いだ特別編成が急行列車の代走を行いました。
いすみ200型はいすみ鉄道が開業した昭和63年に導入された小型軽量のレールバスで、当初は7両在籍していたものの徐々に引退し、現在3両が残っていますが、この春に1両引退することから、3両編成が見られなくなるということで、キハの運休期間中のこの土日に花道を作ろうと3両繋いで急行列車として運転しました。
正面の貫通扉には私が就任する以前からいすみ鉄道を応援してくれている大多喜高校の鈴木先生手作りの「急行種別板」を掲示して走行しましたが、なんだか誇らしげだと思いませんか?


上りと下りで急行種別板が少し違っているのがお分かりいただけますでしょうか?
こういうところがこだわりなんですね。

出入りドア横には、影山運転士お手製のサボがつけられました。
キハが走らないからさぞかし静かだったと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

このムーミン列車3両編成を見ようと、たくさんの皆さんが訪れました。
特に女性が多いでしょう。
女性の鉄道ファンという需要を発掘しているのもいすみ鉄道なんです。
ところで、キハ52の方はというと、今日は塗装作業はお休みでしたが、こんな感じです。

検修庫の中でネットに覆われて、外から見るとまるでシースルー状態です。
中はというとこんな感じ。

今回は塗装の全体剥離を行わず、傷んだところだけを剥離してパテで補修して、現在パテを乾かしている最中。
年増の厚化粧には下塗りも大事なんです。
と、こんなことを言うと、自覚している方から怒られそうですね。
さて、本日は、アメリカ、ロサンゼルスから私の師匠の須貝邦夫さんがいすみ鉄道を訪問されました。
須貝さんはハリウッドでギター会社を経営する傍ら、小型の飛行機を所有し、西海岸を飛び回っていらっしゃる日本人。
もう30年以上も前の話ですが、私は須貝さんのところへ居候してカリフォルニアの青い空を飛び回っていたんですが、ちょうど1年前、LAにお邪魔して30年ぶりの再会を果たし、その時に、「今度、鳥塚君の鉄道を見せてもらいに行くね。」とおっしゃってくれて、今日、本当にいすみ鉄道を訪ねてくれたのです。
須貝邦夫さんのことについて書かれたインターネット記事は 「こちら」 
昨年の3月に3男を連れてLAを訪ねたときのブログです。
昨年の 3月3日のブログ    3月4日のブログ  3月6日のブログ
(壁にぶつかっている訓練生には昨年の3月6日のブログがお勧めです。)
須貝さんの作るギターは世界的なミュージシャンも愛用する特別なもので、その道に詳しい方なら、「パフォーマンスギターの須貝邦夫」と聞いただけでレジェンドだという知る人ぞ知るBIGな日本人です。
そのことを一番よく知っているのが、何を隠そういすみ鉄道応援団の掛須団長。
「須貝さんがいすみ鉄道に来るよ。」と連絡したら、神様みたいな人だからぜひお会いしたいということで、実現したのがこのツーショットです。


国吉駅でお会いして、いきなりギターの話になって、須貝さんに団長の自宅に来ていただいて、自分が制作したギターを見てもらっているところです。
須貝さんに「コンセプトがとても良いね。」と言われてご満悦の団長ですが、このあと3人で食事に出かけました。
私にはなんだか意味不明なまるでマニアの会話のような2時間でしたが、簡単に説明してもらうと、
「社長、例えばトヨタの車が楽器屋で売っている量産品のギターだとするでしょ。そうすると須貝さんのギターはフェラーリ―なんですよ。レースに参加するために(プロのミュージシャンがステージで使うために)トヨタの車を一所懸命チューンナップするぐらいなら、最初からプロはフェラーリ―を欲しがるんですよ。」
なんだかよくわからないけれど、団長にしてみたら神様と出会えた1日だったということのようです。
私は音痴ですから30年以上前から知っている須貝さんは、私にとってみれば飛行機の先生で、いつもの須貝さんなんですが、フランク・ザッパ、ウォーレン・デ・マルティーニ、ジョー・ウォルシュが彼のギターを使っていると言えば、お解りいただけるでしょうか。
須貝さん、本日はご訪問いただきましてありがとうございました。
また、近日中に私もLAにお邪魔しますのでよろしくお願いします。