快速 「白い砂」

昭和47年に房総電化が完成し、7月15日のダイヤ改正からそれまでのディーゼルカーに代わって外房線にも電車が走り始めました。
今から38年前のことです。
その当時の房総地区は夏季臨時輸送が盛んで、特急、急行列車を補完して海水浴客を運ぶ目的で、臨時の快速電車が運転されました。それが快速「白い砂」号。
今年、久しぶりにこの「白い砂」が外房線で運転されています。
電車は当時と同じ113系。
当時は新造間もないピカピカの車体でしたが、今では退役目前の老兵として最後の活躍をしています。

写真は今日、上総興津付近で撮影したもの。
妙覚寺というお寺の境内を走る姿です。
このお寺、実は私の子供の頃の遊び場で、夏休みにおばあちゃん家で過ごしていた頃の電化前から、よくここで蚊に喰われながら汽車を見ていたのを思い出します。
いすみ鉄道に来て一番うれしいのは、こうやって仕事だか遊びだかわからないうちに鉄分を補給できること。
今がいすみ鉄道にとって一番大事な時期なので、実は今月に入ってから1日も休みなく働いておりますが、子供のころと同じ真夏の太陽の下、自分の古巣でこうやって電車を見ていると、そんなことも全く苦にならないほど楽しい思いをさせていただいております。
いすみ鉄道の臨時列車は麻綿原高原のアジサイ臨が今日まで運転されました。
最終日の今日は202号車「フローレン」がひと走りしました。

あすは久しぶりに休みを取って、東北の友人を訪ねて 「つばさ」 のお客様になってみようと思います。