マスコミ関係の皆さまへ

いすみ鉄道の自社養成乗務員訓練生につきましてはマスコミの皆さまより数多くのお問い合わせをいただきましてありがとうございます。
個々のお問い合わせにお答えしている要員がいませんので、この場で、会社としてのオフィシャルな見解を述べさせていただきたいと思います。
1:自社養成乗務員訓練生について
100件以上の引き合いがございましたが、最終的に入社試験に合格され採用となった訓練生は計4名。広島、埼玉、千葉、東京の42歳~51歳の男性です。
訓練生は全員前職があり、個人の事情がございますので、報道機関の皆さま方のインタビュー等につきましては、会社で制限させていただきております。会社が指定する機会及び訓練生個人へのみ総務課の指示に従って行ってください。
個々の訓練生への密着取材の申し込みは、総務が窓口として対応させていただきます。総務部へ企画書を添えてご相談ください。
2:これからの訓練内容について
5月10日の入社以降、訓練生は9月の学科試験受験に向けて学科教習を行います。学科教習は週に1度出社して行われる講習と自宅学習とを組み合わせたシステムで行います。
また、学科教習期間の後期にはいすみ鉄道の列車に乗車し、線路の確認、乗客への接客サービスなどを学習します。
9月に行われる国交省の学科試験を受験し、合格したのちは、実技訓練に移ります。
実技訓練は実際の列車を使用した訓練で、指導運転士とペアを組んで約2ヵ月間行われ、国交省の技能試験に備えます。
技能試験受験後、合格者は列車の免許証が交付されることになりますが、免許証の交付はあくまでも基礎が終了したことに過ぎず、実際の列車に乗務するためには、その時点からさらにいすみ鉄道の乗務員としてのOJTが始まります。
OJTはやはり指導運転士とペアを組んだ運転で、朝晩、雨の日も風の日も、様々な条件のもとで、同じ運転ができるようになるまでみっちりと行われます。個人差がありますが、ひとり立ちできるまでの期間は、今回の訓練生に対しては最低でも6カ月~8か月はかかるとみています。ちなみに、JRからの出向運転士(乗務経験30年以上)の方でも、OJTには2~3ヶ月を要しています。
3:訓練中の待遇について
乗務員訓練生につきましては、訓練中はいすみ鉄道規定の賃金をお支払いいたします。
自宅学習期間につきましては、みなし労働時間として換算された賃金をお支払いいたします。
4:OJT後の勤務について
OJT終了後、晴れていすみ鉄道の乗務員としての辞令を得た乗務員は、契約嘱託乗務員としていすみ鉄道に乗務していただきます。乗務は個人の事情にもよりますが、最低でも週1日は乗務していただきます。現在、いすみ鉄道は会社存続検証期間中ですが、将来、存続が決定した場合は訓練生の正社員乗務員化も可能となります。
以上が、現時点でいただいているいすみ鉄道乗務員訓練生に関するご質問内容への見解となります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。