私が敬愛する写真家の南正時先生が新しく写真集を出版されました。


結論から申し上げますが、昭和の鉄道少年を自認するおじさんたちは、この写真集は必携です。
買わなきゃダメです。
買ってください。
素晴らしい内容ですから。
まもなくやってくる12月14日で、国鉄から蒸気機関車のけん引する旅客列車が消えてから50年になります。
その10日後の12月24日で、蒸気機関車がけん引する貨物列車が最後の運転をしました。
今からちょうど50年前に国鉄の営業線上から現役蒸気機関車が消えたのです。
その当時、今では考えられないようなSLブームというのがありまして、国民全体が消えゆくSLを惜しんでテレビ、雑誌はもちろんですが、チョコレートやチューインガム、アイスクリーム、果ては野菜の箱にまでSLの絵を付けると売れたものです。
SL写真集も数多く出版されましたが、その多くが黒煙を吐いて力強く力行するSLを写したものでした。
そんな中で、私の目に留まったのは南先生の作品でした。
もちろん先生の写真の中にも力行するSLの雄姿は数多くあるのですが、私の目に留まった先生の写真はSL列車と共にある人々の日常生活でした。
何気ない1枚のカットに心を惹かれたのです。

その写真がこれです。
朝の通勤風景ですね。
米坂線の列車が米沢駅に到着したところですが、雪の中、職場へ急ぐ人々と、一仕事終えてホッとした表情のキュウロク。
中学生だった私の心に、「うわぁ~」と感動が巻き起こりました。
それから私はいろいろなところで先生の作品を目にして、先生の影響を受けたと思います。

東山7条の三十三間堂前です。
高校3年生でしたが、この場所へ出かけて行って同じ構図で写しました。

昭和53年です。

こちらの作品は日豊本線の都城。
信号機と煙と光が素晴らしいコントラストです。

大井川鐵道の夜行列車。
これは今年撮影したものですが、どうです?
今でも先生の作品が頭から離れないから、同じようなカットでしょう。
先生の足元にも及びませんが。

これは今門出駅に保存してあるC11‐312号機ですが、待ち構える駅員さんとタブレットです。
到着シーンですからSLは絶気してますから、力強い迫力がある写真ではありませんね。
でも、いいんですよ。
こういう鉄道マン姿が。

だから、こんなカットが大好きなんです。(小坂鉄道の貨物列車 2008年1月)
良いでしょう?
極めつけはこれです。

サロ2両にサハシを組み込んだ堂々の急行列車。
良いでしょう?
私はこの先生の写真が頭から離れなかったんです。
何としてもこの列車を再現したい。
このローズピンクの交直両用急行電車を今の若い人たちにも見てもらいたい。

だから、電車買っちゃいました。(爆)
ということで、中学生の私に大きな影響を与えてくれた敬愛なる南正時先生の、「あっ、この写真見たことある!」という作品がふんだんに掲載されている写真集ですから、MUSTで買ってください。
永久保存版です。
1枚1枚の作品から、頭の中をあの頃の国鉄の情景や駅のアナウンス、立ち食い蕎麦屋の湯気などの匂いが漂ってきますよ。

そこに国鉄の香りのルームミストがあれば完璧ですね。(高いけど・・・)
ページをめくりながら、長い夜に一人でゆっくりとグラスを傾けるなんてのは、最高の大人の遊びでしょう。
素晴らしい。
実に素晴らしい。
と、先生の作品集で久しぶりに感動したのであります。
今日、仕事でお会いした某大企業の幹部の方は、「実は島田の彼女と遠距離恋愛していたんですよ。」とおっしゃってたんですが、鉄道を絡めるとそういう思い出が走馬灯のように頭の中を駆け巡るのも、たまには良いのではないでしょうか。
皆様、ぜひ、アマゾンかなにかでポチッとしてください。
国鉄の香りにご興味がある方はこちらをどうぞ。
特急列車や寝台車の車内に入った瞬間に、どこからともなく匂ってきたあの香りが見事に再現されています。
良い時代になりましたね。
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