ボロいというのは古臭くてポンコツという意味ではありません。
ボロ儲けとか、ボロい商売という意味です。
で、私がいつも思っているのは、ホテルの朝食はボロいということです。
私は全国いろいろなところでホテルに泊まります。
60を過ぎてから足が悪くなったといのもあって、和室の旅館などにはほとんど泊まらず、たいていはホテルです。
そのホテルにもピンからキリまであって、その時の予算によっていろいろと泊るところを決めています。
予算というのは、会社の経費で泊る時にはできるだけリーズナブルなホテルに泊まりますし、ガールフレンドとお忍びで泊る時にはちょっと奮発します。
でもって、どちらにしても朝ご飯は必要ですから、ホテルでいただくことにしていますが、そのホテルの朝ごはんというのが実は結構ボロいなと思うことがしばしばなのです。


まぁ、そのホテルの名誉がありますのでホテル名は伏せておきますが、誰もが名前を知っている有名ホテルの系列店。県庁所在地にあるホテルの朝ごはんでございます。
これで2750円。
う~ん。


ガールフレンドとお忍びで泊る港の見える高層階のホテルの朝ごはん。
これで2人で栄一さんを出して北里柴三郎が1人戻ってきただけです。
大切な人と大切なひと時を過ごすのですから、もちろん雰囲気というのは大事で、「お前何をけち臭いことを言ってるのか。」と思われる御仁もいらっしゃるとは思いますが、ランチやディナーに比べるとValue for Moneyではありませんよね。
ではどうしてホテルの朝食はこんなにボロいのか。
その理由は宿泊客は朝ごはんはそのホテルで食べるしか選択肢がないからだと思います。
近くのコンビニへ行ってサンドイッチとジュースでも買って来れば、いくら昨今の物価高とは言え100円玉数枚で済んでしまうものですが、ホテルに泊まるというのは非日常感でありますから、そういう時は財布のひもが緩くなるというのが世の常でありまして、「ご朝食どうなさいますか?」とフロントで聞かれれば、「お願いします。」と言ってしまうのも人情なのであります。
もっとも、私の場合は常にValue for Moneyを考えていますから、予約をする時から朝食付きプランというのをお願いしていまして、その理由はなぜかというと、朝食付きのプランの方が割安だからです。
つまり、2750円の朝食でも朝食付きプランの方が安い。
部屋代のみのプランにだいたい1500円ぐらいプラスすると朝食付プランになりますから、つまり、2750円の朝食が1500円で食べられるということですから、貧乏性としては逆にちょっと高い朝食付きプランにする。
実はこれがホテル側の策略でして、2750円と表示してあるのは逆にお得感を演出しているものと推察されるのです。
こういう商売はお客様の足元を見るような商売だと私は思いますが、ホテルに泊まるというのっぴきならない事情がある中で、選択肢はありませんから足元を見られるのも致し方ないと覚悟を決めているのです。
もっとも、こういうご時世から昨今では無料朝食付きのホテルも増えてきているのですが、こう言っては語弊があるかもしれませんが、自分の気持ちを正直に申し上げると、そういうホテルは何となくさもしい。
他に選択肢がないならともかく、申し訳ないけど60も半ばになってそういうホテルに宿泊して、朝から行列を作って無料の焼きそばとかポテトサラダとかを食べる気にはならないのであります。
でも、無料の朝食を出すホテルがすべて気持ちがさもしくなるわけではなくて、ときどきですが素晴らしく立派な無料朝食を出すホテルがあるのも事実でして、私が定宿にしている釧路駅前のロイヤルインというホテルなどがまさしくそれ。
シングルルーム7500円で無料で立派な朝食が提供されるのです。

こちらがそのロイヤルインの朝食ですが、何をもって立派なのかというと、これは私の独断と偏見なので異論がある方はスルーしていただきたいのですが、焼き魚が3種類ある。
日によっては5種類ぐらいあるのですが、実は焼き魚というのは出すものによっては一番コストがかかる食材ですから、それが3種類もあるということは「北海道の釧路に来た」と思えるわけで、つまりおもてなしが立派なのです。
タコの刺身もあるし。
大井川鐵道の親会社の静内エクリプスホテルというのが同じ北海道の日高地方にあるのですが、手前みそになりますがこのホテルの朝ごはんは凄い。
何が凄いかって、無料の朝食なのに全く手を抜いていない。
ご覧の通りです。









どうです、凄いでしょう?
おかずだけしか写していませんが、これだけの朝食が無料ですよ。
しかも、室料はシングルで7000~8000円程度ですから。
実は私、大井川鐵道のお話をいただいた時に「エクリプスってどんな会社だろう?」と思いまして、自分でネットで予約して全くのお忍びで行ってみたんです。
飛行機で新千歳へ飛んでレンタカーを借りて北海道の静内まで。
私のことは誰も知らないという環境の中でチェックインして、宿泊して、そしてこの朝ごはん。
きちんとした商売をしている会社だなと思いまして、大井川鐵道のお話を引き受けることにしたのですが、実は朝ごはんだけじゃないんですよ。
チェックインの時にフロントで「どうぞ」と言っておにぎりを渡されるのです。

お昼ご飯です。
驚きましたよ。
お昼ご飯まで頂いて、「お気を付けて行ってらっしゃい。」と笑顔でチェックアウトですからね。
こんなホテルは初めてでしたので、こういう会社なら一緒に仕事ができることはこの上もない光栄なことだと思って大井川鐵道のお話をお受けしたのです。

エクリプスホテルは経営が立ち行かなくなったホテルを引き受けて再生させたホテルですが、ご興味のある方はぜひ行ってみてください。
このホテルに泊まるだけでも静内まで行く価値がありますから。
正直申し上げて、この町でホテル事業を営むにあたってここまで朝食サービスをする必要はないと私は思いましたが、手を抜かずにきちんとしたサービスを提供するという基本姿勢は、立地条件、つまり競争相手がいるとかいないとかに係わらず、姿勢として立派だなと思います。
ということで、ホテルの朝ごはんひとつとっても、それぞれの会社の姿勢が出ているのだと私は考えますが、皆様はどのようにお考えになられますでしょうか。
最近はトンとご無沙汰ですが、とっておきのガールフレンドと一緒なら無料の朝食などとは言わず、栄一さんが1枚2枚消えてもおいしい朝ごはんが食べたいなあと思う今日この頃であります。
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