大井川鐵道のこの夏の目玉商品は夜行列車の「山岳夜行」。
昭和の時代に南アルプス登山者に向けて東京発大垣行の夜行列車を受けて金谷で接続していた夏の特別列車の再現です。
この列車がなぜ目玉商品なのか。
目玉商品というのはお値打ち品でお客様にとってはお買い得の商品となりますが、その理由は実は乗車時間が長いのです。
一応、旅行商品としての行程は朝6:14に川根温泉笹間渡で終了となるのですが、実はここで終わりではなくてこの列車はそのまま大井川本線の始発列車として金谷に向かいます。
いわゆる「夜行崩れ」が味わえるのです。
さらに、金谷で折り返して家山へ行き、家山で折り返して金谷へ。
そして金谷から新金谷に戻って8:57に新金谷に到着して終了となります。
「夜行崩れ」ですから一般のお客様もご乗車いただきますが、これも昭和の夜行列車の醍醐味ですね。
そして、通常の夜行列車は午前6時過ぎに終了するところを、8:57まで乗っていられるのですから、これはお乗り得な目玉商品なのです。
第2列車 川根温泉笹間渡 6:26 ⇒ 金谷 7:06
第41列車 金谷 7:24 ⇒ 家山 7:56
第42列車 家山 8:10 ⇒ 金谷 8:43
第81列車 金谷 8:53 ⇒ 新金谷 8:57
ここまで連続乗車ができます。

大井川鐵道では去年の暮れからこの5月まで夜行列車を運転してご好評をいただいておりますが、SLがけん引する旧型客車の夜行列車としては冷房が付いていないため夏は難しいところがあります。
窓を開けて長時間停車していると虫が入って来たり、寝付けなかったり、いろいろとお客様に苦行を強いることになります。
タダでさて夜行そのものが苦行なのにね。(笑)
でも、私としては夏休み中に何もしないのは気が引けるわけで、何とか電車を使って夜行ができないか若いスタッフと打ち合わせを繰り返しながら生みだしたのがこの山岳夜行で、山岳夜行というネーミングは昭和の大井川鐵道で走っていたハイカー向けの列車の再現ということで名付けました。
でも、別に山に登る必要はないのです。(爆)
エアコンの利いた快適な車内で一晩過ごしていただける旅行商品です。
さらに目玉商品なのは旧型客車の夜行列車は1人1ボックス占有プランしかありませんでしたが、今回の夜行列車は1人1席(大垣夜行など昔の一般夜行と同じですね)というプランもご用意していること。(エコノミーシングル お一人様11800円)
学割シートのような感じでですが、考えてみればJRの夏季臨としての夜行は1人1席が当たり前ですから、これが基本シートとなり、そこから横並びの座席を1人で2席を使える「ゆっくりツイン」14800円、車端部の2人掛け座席を1人で使用できる「ストレッチツイン」16800円、そして向かい合わせで4人分を一人で占有できる「ゆったりボックス」(19800円)とお好みに応じて各種プランをご用意しています。
ということで、元近鉄16000系を使用して運転する「山岳夜行」
運転日は
7月26日、8月2日、8月9日、8月16日。
皆様ご希望の日のご希望のお座席をお選びください。
5両編成の客車夜行よりも募集定員が少なくなっておりますので、ご希望のお客様はできるだけお早めにご予約ください。
皆様のご乗車をお待ちいたしております。
▼詳細はこちらをご覧ください。
伝説の夜行列車が「元近鉄特急」で蘇る!『山岳夜行』運行決定 | 大井川鐵道【公式】
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