三権分立

今日は憲法記念日ですね。

日本は主権在民の国。
日本国憲法は自分たちで勝ち取ったものではなく与えられたようなものですが、アメリカさん、よくぞいい憲法を与えてくださいましたと、ときどき私は思います。

なぜなら、日本の権力者って、もうずっとずっと長いこと天皇陛下の名のものに、天皇陛下に成り代わってその権力を維持してきたのですが、今は「主権在民」とはっきり書かれているのですからね。
これ、日本の権力者では絶対作れなかったものを、戦争に負けたことでアメリカさんが与えてくれたようなものなのです。
言うなれば「外圧」ですね。

さて、その中で三権分立というものがあります。
1か所に権利を集中させると良からぬことが起きるから分散させましょうということですが、その三権とは何かというと、「立法」「行政」「司法」ですね。
つまり、国会と内閣と裁判所。

日本の場合はある程度うまく機能していると思います。
例えば警察権力は行政権ですが、警察が変な捜査をして冤罪をでっち上げたとしても、裁判所がそれを認めない。
というような、お互いに抑制しあって、けん制し合っていると考えられます。

さて、なんだかよくわかりませんが、このところ財務省関連のネット動画があちらこちらで流れていて、ウソだかホントだかは知りませんが著名人まで登場して財務省バッシングを繰り返している。

それに対してオールドメディアと呼ばれる新聞、テレビなどは一切報道しない。

いったいこれはどういうことなのでしょうか。

映像を作る側からすると、今の時代Aiを使えばもっともらしく何でもできてしまう。
まして皆さんが見るのはほとんどがスマホかせいぜいパソコンなので画質など関係ない。
つまり荒い編集だって、継ぎはぎ動画だって、なんだってもっともらしく見せることができちゃいますから、信頼性が低い。
だから新聞やテレビなどは報道しないのではないかと、オールドメディアで育ったオールドマンとしては、そのように思うのですが、でも発信されている情報が全部が全部ウソかというと、実はそうでもなくて、半分ぐらい真実があるのではないかと情報を発信する側としては思うわけです。

となると、なぜオールドメディアが何が嘘で何が本当かということをきちんと調べて報道しないのかというと、これはたぶん財務省が怖いからでしょうね。

ではなぜ財務省が怖いのかというと、これはひと言で申し上げることができます。

税金を取られるからです。

で、どうして税金を取られるかというと、国民には納税の義務があるからで、私たちは国家を維持するために適正な税金を払う義務があります。

こんなことは中学生だってわかるんですけどね。
そして誰でも知っていることですけど、財務省には

・税金を徴収する権利
・税金を分配する権利
・そして税金を払わない人間に対して懲罰課税をする権利

この3つの権利があるのです。
これ、権利ですからね。
つまり国家権力。
国民には有無を言わせないのです。

だから皆さん怖いのです。

日本国憲法で定められた三権分立が税金という点で財務省には適用されていない。
つまり権力の集中ですね。

「日本国憲法は、国会、内閣、裁判所の三つの独立した機関が相互に抑制し合い、バランスを保つことにより、権力の濫用を防ぎ、国民の権利と自由を保障する「三権分立」の原則を定めています。」

これは衆議院のホームページに書かれていることですけど、つまり三権が集中すると権力の乱用が起き、国民の権利と自由が保障されなくなる。ということが今の日本国憲法下でも、こと税金という点については起きる可能性があるわけで、つまり、今、皆様方がネットで騒いでいることを私なりに分析すると、こういうことなのではないかと思うのであります。

政権交代というのが時々起こりますね。
でも、もしこれが事実だとすれば、政権がいくら変わったって同じだと思いませんか。

徳川幕府が滅んで明治政府になったのが1868年。
国家体制の変更ですね。
その国家体制がさらに変更されたのが太平洋戦争が終結した1945年。
その後、今の日本国憲法ができたのが1948年です。
今年は2025年ですから、日本はこの憲法の下で77年政治をやってきたということになります。

でも、上を見ると実は明治維新から終戦までも77年なんです。

ということは、もうそろそろ新しい世の中になっても不思議ではない。
私はそんな気がしています。

3つがうまくバランスを保てるようにすること。
これが大事だと私は思います。

飛行機は方向舵(ラダー:垂直尾翼)、昇降舵(エレベーター:水平尾翼)、補助翼(エルロン:主翼の可動舵)の3つがうまくバランスを取って飛行しています。

この3つのバランスが上手に取れないととんでもない動きをするということを40年以上前に教官から「三舵の一致!」とさんざん仕込まれたことを懐かしく思い出しました。

ちなみに私はもうすでに年金定期便がくる年齢になりましたが、一生懸命働いて、一生懸命適正な税金を払って、できるだけ年金をもらうのを遅くしようと考えております。
働くことで地域貢献になって、日本の国のお役に立ちたいなと、若いころから外国にばかり貢献してきた身としてはそんなことを思っておりますが、皆さんはこの国がどうあるべきか。そしてどうしたいのか。
よ~くお考えになられた方がよいと思います。

なぜなら「主権在民」だからです。

そうそう、うちのおじいちゃん、当時の大蔵省の役人だったんですけど面白くていい人でした。
悪い人じゃなかったですよ。
今の財務省のお役人さんたちだって、個人的には皆さんそうなんでしょうね。
要は仕組みの問題だということです。