今日は静岡で講演

今日は静岡で講演会がありました。

静岡県の経済界や実業界の重鎮の皆様方の前で、大井川鐵道のお話をさせていただきました。

会場でも申し上げましたが、私は静岡に来てからまだ5か月です。

ということは、今日の会合のようなところへはおそらく静岡県で有名な経営者の皆様方がいらっしゃってるはずですが、どなたがどういう方かは全くわかりません。

だから、今夜も好き勝手にお話して、大井川鐵道の宣伝と、復旧へのご支援のお願いをしてきました。

大井川鐵道のトーマスや黒いSLに乗りに来ている人たちの中で、島田に用があって「ちょうどよいからSLに乗って行こう。」という人はおそらく一人もいません。
静岡県に用があって来ている人もほとんどいらっしゃらないでしょう。

皆さん、島田にも川根本町にも、あるいは静岡県にも用がないけど、大井川鐵道に乗るために静岡にやって来ているのです。

ということは、それだけ沿線にも静岡県にもチャンスがあるということです。

これを百貨店に例えると、8階建ての百貨店の最上階の催事会場に人を集める仕掛けをしますね。
駅弁フェアなど、人が集まる仕掛けがあると、人々は「じゃあ行ってみようか」となります。
そうして一番上の階にその百貨店には用はないけど、駅弁フェアに行くためにお客様が来れば、シャワー効果と言って、建物全体の売り上げが上がるのです。

大井川鐵道はまさにこの催事会場の駅弁フェアと同じで、地域に人を呼ぶツールなんです。
そしてたくさんの人たちが大井川鐵道をお目当てに、静岡県や沿線地域には用はないけど大井川鐵道をお目当てに全国から、あるいは世界から人が来れば、当然、沿線地域も活性化するでしょう。

まして、大井川鐵道沿線の入口には新幹線と高速道路と飛行場があるのですから、目抜き通りの一等地にあるわけです。

その一等地の百貨店の最上階へ行くためのエレベーター、エスカレーターが途中で止まっていて動いていないんです。
今の大井川鐵道の状況がそういうところです。

だったら皆様どうしますか?

最上階で駅弁フェアをやっていて、皆行きたがっています。
お客様が最上階まで来れば、自然と建物全体の売り上げも上がります。
それがわかっていればあとは「直す」だけじゃないでしょうか?

8階の催事場までどうやってお客様にいらしていただくか。
そのためのルートが途中で止まっているだけなんですから、あとは直せばよいのです。

中には5階で止まっているんだったら1階から5階だけで営業すればいいんじゃないですか? という考えもあるとは思いますが、それだと売り上げが半分のままで建物全体を維持することはできませんし、上の部分が死んでしまいます。

エレベーターかエスカレーターを直すというたったそれだけのことを、何年も決断できないようであれば、そのお店はダメになってしまうと思いませんか?

なぜならば、お客様は静岡県に用があるわけでもなく、沿線地域に用があるわけでもありませんから、他の場所へ行けばよいだけですから。
どこか他の、もっと楽しそうなところへ行けばよいだけなのです。

つまり、これが観光なのです。

静岡県は豊かですから、「別に観光なんかやらなくてもいいんじゃないの?」という人がたくさんいるようですが、それこそぬるま湯ですね。

ここから先は悪口と思われる人もいらっしゃるかもしれませんので、ここでは書かずにDMMオンラインサロン(有料サイト)の方で書きたいと思います。

てな感じで、本日は思いのたけをお話させていただきました。

チャンスをいただきましてありがとうございました。

12月に入り、世の中もうすっかりクリスマスですね。

どんどん加速していきましょう。