南正時先生の写真展

鉄道写真家の南正時先生の写真展が開催されます。

名付けて「ノスタルジー ヨーロッパ」

Trans Europe Express
「TEE」と呼ばれたヨーロッパ横断特急が走っていた1970年代から1990年代にかけて、南先生がヨーロッパ中を取材して撮影された貴重な写真の展示です。

当時の日本人はまだそう簡単にヨーロッパを旅することができませんでした。
航空運賃はまだ高く、今のような格安航空会社もありませんでした。
学生のアルバイトの時給が400円とか500円の時代に、ヨーロッパへの航空券が30万円以上していた時代でしたから、ヨーロッパではこんな素晴らしい豪華な特急列車が走っているということは、写真で走っていましたが、遠い遠い国の話でした。

その時代にヨーロッパの特急列車を単独で取材して、数々の作品を発表されてきたのが南正時先生ですから、言うなれば先生は日本の鉄道写真家の中で、ヨーロッパの鉄道を日本に知らしめた第一人者なのです。

その南正時先生の写真展があさって30日から有楽町の日本外国特派員協会のギャラリーで開催されます。
いい場所ですね。

【鉄道ファンWeb版】3月30日〜5月2日 鉄道写真家・南 正時写真展「ノスタルジー ヨーロッパ」を日本外国特派員協会 廊下ギャラリーで開催

4月17日には事前予約制ですが有料のトークショーも企画されています。

皆様、ぜひ、足をお運びください。

かく言う私も実は先生の写真を見て育った世代でして、ヨーロッパの特急列車にあこがれてバックパックを背負って一か月間ヨーロッパの鉄道を乗りまくりました。
その経験があったから、後にイギリスの会社に入ってヨーロッパを相手に仕事をしてきたと言うことができると、今振り返ると思い出すのです。


▲ヨーロッパを彷徨っていたころの私です。(爆)

若いころの経験って大事ですよね。
私の人生に大きな影響を与えてくれたのが、南正時先生なのです。

南先生は日本の写真家でヨーロッパの鉄道の第一人者として、私たち日本の鉄道ファンにヨーロッパの鉄道のすばらしさを伝えてくれましたが、実は映画の主人公にもなっていて、それが武田鉄矢主演の「ヨーロッパ特急」。
もちろん先生が監修されていて、ヨーロッパ各地の名撮影地を先生がご案内して映画のロケが行われています。

以前に先生に「あのお話は実話ですか?」と聞いたことがあります。
武田鉄矢がヨーロッパ中の鉄道の写真を撮るカメラマンで、旅の途中できれいな女性と仲良くなっていくというお話ですが、先生は、
「あれはね、半分は本当で、半分は映画のための作り話だよ。」とおっしゃっていらっしゃいました。

どちらの半分が本当かはわかりませんが・・・

ということで、皆様には先生の写真展を見に行っていただきたいのですが、その前に「映画 ヨーロッパ特急」も見ていただきたいと思います。

どうぞ。

映画「ヨーロッパ特急」マイセレクトシーン