ちょっとひと駅、隣町へ

今日はちょっとひと駅、隣町へ行きました。

電車に乗って12分。

でも、乗った電車は新幹線ですから、隣町と言っても斑尾の山を越えて南側、長野県飯山市です。

通過列車も多い飯山駅です。
私が乗った電車も10人も降りなかったでしょうか。

でも、改札口を出て下へ降りるとレンタサイクルがずらり。
これは上越妙高では見られない光景ですね。
飯山は農業と観光しかありませんから、それだけ必死ということでしょうか。
たった12分、一駅ですが、新潟県に比べると長野県は観光に対する気合が違うようです。

出迎えてくれたのは飯山市の江沢市長さん。
駅前の五島慶太氏の碑の前でパチリ。

飯山にお邪魔した目的はこのような会議でありましたが、私の場合は気になるところがありましたので、会議の方はさっさと終わりにして街歩きです。

何が気になったかというと、昭和40年の映画「北国の街」のロケで使われた場所。
舟木一夫が不良に絡まれて喧嘩をする学校の裏山が、飯山高校の隣りにある飯山城址。

そして、20年ほど前の映画「阿弥陀堂だより」のロケで使われた阿弥陀堂です。

私の場合はロケ地を巡るツーリズムってのが好きで、鉄道が絡むと行ってみたくなります。

映画「北国の街」は舟木一夫と和泉雅子の青春物語なんですが、和泉雅子って恋心ついたころにはすでにおばさんで、南極行ったり北極へ行ったりして真っ黒な顔してた印象しかないんですけど、この映画「北国の街」で見るとなんてかわいい人なんだろうって思うんですよ。

飯山が舞台で、飯山線のC56がバンバン出て来る。
汽車通学で一目惚れしたり、列車が満員でデッキにしがみついて乗るシーンでは、和泉雅子を守るように外側に乗る舟木一夫の帽子が飛んで、降りて線路を歩いて探しに行くシーン。
雪原の線路を二人で歩いて帽子を探すんですけど、結局帽子は見つからず。
二人の仲はだんだんと親密になっていく。

今思えば臭い芝居なんですけど、昭和40年に高校3年生だったということは昭和22年生まれですから、現在は76歳ぐらいでしょうか。

お爺さん、お婆さんにもそんな甘酸っぱい青春があったということを思うと、なんとなく感慨深いものがあるのであります。

さて、驚いたのは何と飯山市は人口当たりの「サバ缶」の消費量が日本一らしいということ。
何で?
と思いますけど、サバ缶とタケノコを煮て食べるのが名物だそうで、道の駅にも地元の商品に混じってこのようにサバ缶が並べてあるのでした。

菜の花畑の面積日本一というところもあって、なんだかすごい所でした。

市役所の部長さんにひと通り飯山の街をご案内いただいて、向こうに見える妙高山のふもとまでひと駅12分で帰ってきたのであります。

新幹線は偉大だ。

でも、まだ見足りないので、今度また行こうと思います。

「北国の街」で舟木一夫の帽子が飛んで、和泉雅子と一緒に線路を歩いて探しに行くシーンがどうも気になる。
でも、今の時代は線路を歩くと怒られますから、二人が歩いたであろう田んぼのあぜ道でも巡ってみようかな。

映画「阿弥陀堂だより」のお話しは、長くなりますのでまた別の機会にさせていただこうと思います。

飯山の皆様、本日はありがとうございました。

▼映画「北国の街」の一部シーンはこちらでどうぞ。
気になる方は有料配信で見てくださいね。

https://www.youtube.com/watch?v=1JTKA3N4w5I

https://www.youtube.com/watch?v=TkQ6210juQ8

そういえば昭和60年ごろでも飯山線はスキーシーズンにはとても混んでいて、キハ52の窓から乗り降りしていたことを思い出します。このシーンはまんざら脚色でもないと思います。

そして、誰にでも甘酸っぱい初恋の青春時代はあったということであります。
だから、あなたが生まれてきたのですから。