今日、会議がありまして、その席上で営業部長がニコニコしている。
聞くと、ゴールデンウィークの成績がとてもよかったとのこと。
そりゃそうだ。
みんなで企画して、一生懸命やったんだからね。
もちろん、ただ一生懸命やればよいというものではなくて、きちんとした戦略を立てて、要所要所を押さえて行かないと、いくら一生懸命やっても結果など出ません。
商売というものはそういうものですからね。
でも逆に言えば、別にあくせく一生懸命やらなくても、つぼさえ押さえておけば結果は出るというのも商売で、お爺さんたちは別として、うちの会社の若いスタッフもみんなその辺りのツボはきちんと押さえるようになってきたなあと思うのであります。
で、こまったなあ、というのは、売れちゃったんです。
6月のイベントに持って行こうと思っていた商品が。
5月5日に発売したばかりの5並びのキップ。
500セット用意したんですが、営業部長が言うには450は出ちゃったって。
それも、5月5~7日で。
え~!
と私。
だって6月のイベントで売ろうと思ってたんですよ。
でも、売れちゃったんだから文句は言えませんね。
5並びのキップは日本全国の鉄道会社が出すだろうし、多分500部作れば夏までは持つだろう。
そんな感じで考えていたんです。
私が担当スタッフに指示したのはたった一言。
「5.5.5切符は全国の鉄道会社が作るから、比較されても恥ずかしくないものを作るように。」
何を作れ、どう作れ、なんてことは言ってない。
比べられても恥ずかしくないものを作れとただ一言だけ。
そうしたらこれができて来たんです。
5月5日に発売するキップなのに、4月5日にやって来たラッセルが表紙。
それも能生駅の桜のシーン。
なんという早ワザでしょう。
このタイムリーさ。
そして中を開けるとラッセル、455、Ⅾ51と、よだれものです。
たぶんレイアウトは3月以前から考えていたんでしょう。
そして4月5日にやってくるラッセルを表紙にしようと考えた。
そこまでは理解できる。
でも、もし当日雨が降ったり、桜の時期がズレたりして思うような写真が撮れなかったらどうするつもりだったんだろうか。
民間ならそんなことは当たり前にトライするんでしょうけど、鉄道会社は基本そういう仕事の仕方はしないものです。
まして校正や印刷手配、さらに連休前に納品など時間の制約だらけですからね。
だから、無難な路線に行くでしょう。
けど、チャレンジしたんですね。
比較されても恥ずかしくない商品を作るために。
そして、売れたんです。
わずか3日で450部が。
ツボを押さえた商品は、あくせく努力をしなくても売れちゃうんですよね。
こうやって、良い商品を作ろうと頑張って、それが売れるということは、うれしいじゃありませんか。
だって、5.5.5のキップなんて、全国あちらこちらで作っているんですから。
ということで、イベントに持って行くものがなくなってしまったものですから、こまっているのであります。
そうそう、あと50部だそうですから、今度の週末まで持つかな。
明日買い占めて転売しようかしら。(笑)
「お兄さん、いい写真ありますよ。」って。
はい、確かに昭和の時代はそういう商売がありましたけどね。(爆)
買われた方はラッキーでしたね。
大切に保存して、30年ぐらい経ったらネットにアップしてください。
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