別に攻めてるわけではないのですが・・・

別に攻めてるというわけではないのですが、数字を上げるには目標を設定して、その目標にどうやったら近づけるか、ということを繰り返していくのが普通のやり方です。

この冬の場合は観光急行が運休ですから、その分別のことで数字を稼がなければなりません。
当たり前のことですよね。
なぜなら、観光急行が走らなくても、雪月花の運行本数が減ったとしても、人件費や電気代などの固定費は同じようにかかります。

観光急行が走らないし、レールパークはお休みですから給料もお休みです。というわけにはいきませんから、しっかりと営業をしていく必要があります。

つまり、目標を設定して、その目標達成のためには何をどの順番でいつやって、数字が上がらなければその原因を探って、きちんと結果が出るように対処していかなければなりませんし、それが管理職の仕事だからです。

ところが、鉄道会社というのはそういうことが苦手な人たちが集まっていて、決められたことを決められた手順できちんとやっていれば仕事をしているんだと思っている人が多い。
でも、決められたことを決められた手順でやっているというのは仕事ではなくて作業なんです。
だから、平社員なら作業員でも良いけれど、管理職者は作業員ではありませんから、決められたことを決められたとおりにやっているだけでは仕事をしていることになりません。

でも、電車の運転士さんに「こんなにガラガラだから、お客さんを探して来い」というのは無理な話ですから、そこは役割分担で、営業担当がお客様を探して来るという「仕事」をしなければなりません。
でもって、その「仕事」をするためには、目標を立てて、何をどうやっていつまでにやるのかというプランニングをして、つまり、いわゆるPDCAを行って、数字を上げていかなければなりません。

これが普通の会社の姿です。

その営業がメキメキ仕事をすれば、運転士さんは余計なことを考えずに自分の業務に専念してきちんと運転できて安全運行が行えると私は考えます。
そして、その運転士さんが若いころは作業をしていた人が、だんだんと経験を積んできちんと作業ができるようになると、今度は「仕事」をするようになる。
そのために、去年もそうですが、運転士さんの中からきちんとした作業ができるようになった人たちを選んで、いろいろ外の世界を経験させるためにイベントにも同行させて勉強してもらっているわけです。

ということで、前置きが長くなりましたが、私は社長というのはトップセールスマンだと考えていますから、自分でどんどん仕事を作って、自分でどんどん販売して、数字を作っていくんだということを会社の職員に手本として見せなければなりませんから、観光急行が運休中でも、たくさんの企画を出して、トキ鉄は稼いでいくんだという姿勢を見せているわけですから、別に攻めているわけではなくて、普通に仕事をしているのであります。

１月２８日実施　ぶらり途中下車の旅（ぶら鳥）　高田編