令和4年1月3日
トキ鉄ではこの日を413の日として記念切符を企画いたしました。
▲直江津から糸魚川行 乗車券+急行券
▲糸魚川から直江津行 乗車券+急行券
台紙付きの硬券セットで、D型の乗車券、急行券一体型の硬券を再現
同じくD型の発駅着席券がセットされています。
この発駅着席券とは、お盆や年末年始などの混雑時期に始発駅で乗客の乗車整理をするために配布されたもので、私が子供の頃は確か50円ぐらいだったと記憶しています。
まだ、国鉄の座席指定管理システムが満足でなかった時代、座席指定車を増やすことができず、急行列車や臨時列車などの多くが自由席でしたが、発車前から長時間ホームに並ばれるのを防ぐために、始発駅では事前にこのような着席券を発見して、この券をお持ちの方であれば必ず座れますよとご案内したものでした。
おそらくこの着席券はその列車の座席数以下の枚数が発券されていて、発車の前、ある程度時間の余裕を持って駅へ行くだけで座れたのだと思います。
今だと通勤ライナーのライナー券のようなものですね。
座席の指定はありませんが、定員制で必ず座れますというスタイルですが、通勤ライナーと違って、当時の帰省列車は長時間、ほぼ一晩汽車に揺られるわけですから、座席に座れるかどうかは死活問題だったのです。
トキ鉄では昭和の国鉄急行列車を再現していますから、年末年始の帰省時期に当時見られた発駅着席券を再現して台紙付きのセットに収蔵してみました。
なお、この発駅着席券というのは昭和40年代後半まで見られましたが、マルスシステムの発達で大量の座席指定を管理できることになったため、いつのころから見なくなりました。
昭和の時代、長距離急行列車に途中駅から乗ることは至難の業だったと思います。
何しろ、始発駅でほぼ満席ですからね。
上野から東北方面へ向かう場合は赤羽、大宮ではまず座れませんから、皆さん上野まで来て乗ったと思いますが、当時は都市化がまだ進行中の状態でしたので、地方から上京した人は今のように千葉、埼玉、茨城に住むのではなく、多くの皆さんが都内に住んでいたのだと思います。
始発駅着席券を1枚見るだけで、そういう昭和の国鉄の歴史を感じていただければ幸いです。
硬券乗車券・急行券の券面には4・1・3の打刻入りですが、2022年中(2023.1.2まで)はご利用できますのでご安心ください。
発売は1月3日から。
限定各500セット。
急行列車の車内では年末から先行発売をいたします。
皆様方のご利用をお待ちいたしております。
https://www.echigo-tokimeki.co.jp/information/detail?id=1483
▲詳細はこちらにてご確認ください。
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