ちゃんとやってますよ。

新潟県もだんだんコロナの影響が大きくなって来ていて、県立高校の部活が明日から中止になります。

部活が中止になるとどうなるかというと、高校生たちの帰宅時間が早くなります。
今まで分散して下校していた生徒さんたちが一斉下校になりますから、通学輸送が大変なことになります。

朝の輸送というのは登校時間が決まっていますから乗る列車が集中します。
そういう時には6両編成の電車を2列車入れて、上りと下りのピークをさばいていますが、夕方は16時台から19時台までに分散していますので、2両編成の電車を約30分間隔で走らせてバラバラに下校する生徒さんたちを乗せているのですが、部活が中止になると一斉下校になりますから乗せきれない電車が発生する危険性があります。

そこで、トキ鉄ではこの一斉下校に対応するために、2両編成の電車1本を4両編成にして、明日から対応します。

これは学校からの要請を受けて対応するもので、学校にも協力してもらって、駅から近い学校から順次帰宅させるように誘導してもらうのですが、どうしても重なる時間帯があるので、その時間帯の列車を4両編成にして何とかしのいでもらいましょうということです。

夕方から夜にかけては、翌日の通勤通学列車用に信越線方面へ6両編成1本と4両編成1本を送り込むダイヤになっていますから、なかなか車両のやりくりが厳しいのですが、ダイヤとにらめっこして何とか1往復だけ編成を伸ばすことができました。


こちらが朝の6両編成。

学校が集中する高田駅は6両編成の列車でやっと運びきれるほど混雑しますが、朝ほどではないにしても部活中止の一斉下校となると、営業部は皆「やばい!」となって、運輸部と掛け合って、「よし、増結だ!」となったのです。

簡単そうですが、急遽の運用変更は鉄道会社はなかなか対応できないのですが、トキ鉄の現場は迅速に動いてくれています。

こうやって毎日ブログで好き勝手なことを書いていると、私のことを嫌いな人も多くいて、そういう人たちは「あいつは金儲けしか興味がない。」とか、「どうせマニアビジネスしかやらないんでしょ。」というようなことを言っていますが、輸送というものはそんなに甘いものではありません。
私は学生時代から交通論を研究し、交通というのが本来どうあるべきかというのを航空会社時代からずっと実践してきていますから、やるべきことはちゃんとやるのです。

もっとも、私が電車を運転するわけではありませんから、うちの営業と運輸が連携して車両と乗務員に運用変更をかけて、即座に対応しているということなのでありますが、何しろ2両編成はワンマンですけど、4両になると車掌を乗せなくてはならなくなりますので、つまり、そういうことも含めてやりくりが大変なのであります。

夏休み中の直江津駅の自習室。
たいてい朝から数人の生徒さんが利用していましたよ。

ホームを巡回した時に自習室の中で勉強している生徒さんがいるのを見かけると、作ってよかったなあと思います。

一生懸命勉強して明るい未来を作りましょう。

学校の部活動休止影響で一部列車の車両数を2倍に増加 えちごトキめき鉄道