ありがたや、ありがたや

昨日の朝日新聞朝刊です。
新潟版にこんなに大きく書いていただきました。

ありがたいです。

なぜD51なのか?
D51がどういう役割を担うか。

私が記者さんにお話ししたことをきちんと書かれています。
記者さんは若手の方で、D51なんて知らない世代です。
おそらく、この記者さんが書いた記事を掲載するかどうか判断したデスク担当の方もSL世代ではないと思います。
なにしろ蒸気機関車が国鉄線上から消えて45年になります。
当時中学生だった私が60歳という定年の年齢になったのですから、大企業の幹部とは言え50代でしょう。今の時代、SLなんてイベント列車以外では経験したことがない方々がこの国の主流なのです。

まして、新潟県はJRが磐越西線で「本物」のSLを走らせているのですからね。
空気で稼働する機関車なんてニュースにもならないはずなんですが、こんなに大きく書いていただいているのはどうしてなのか。

きっと、地域の皆様方のトキ鉄に対する期待の目が相当大きいのだと思います。
社会的に意義があることを我々はやろうとしているということですね。

「あれは社長の趣味でやっているんだ。」と陰口を言われるものだとばかり思っていましたが、どうもそうじゃないらしい。

早くも私の予想が外れたということになります。

D51なんて知らない世代が、本物のスチームロコモティブが走る新潟県で、空気で走るD51にこんなに大きな声援をくれるのですから、責任重大ですね。

私の友人の江口修一さんという上越市の市会議員の方が、搬入当日ドローンで撮影してくれた写真です。
江口さんはドローンで市内各所の空撮をされていて、それがとても魅力的なんです。
つい先日も紅葉の山中を撮られているのを見せてもらって感動しましたので、クレーンで釣り上げるところをドローンで撮ってくださいとお願いしたんです。
それがこの写真。
いつもの直江津駅構内が全く違って見えます。
(ちなみに左下の赤い服を着ている方が高鳥修一先生でその隣が私です。)

こういう写真って、発想の転換にはもってこいですね。

物事は多面性がありますから、いろいろな角度で見ることで新しい発見がある。

どうやらD51もそのようで、私のように昔を懐かしんでノスタルジックな観点から「いいなあ」という人ばかりじゃなくて、D51を知らない40代以下の世代の人や小さな子供たちまで、とても興味を持ってくれている。

だから、新聞がこんなに大きく取り上げてくれているんです。

ありがたや、ありがたや。

コロナがまた増えてきているようですが、明るい未来を目指して地域の皆様方に喜んでいただけるトキ鉄になろうと、決意を新たにすることができた新聞記事でした。

朝日新聞さん、ありがとうございました。