いやいや、しかし

毎日暑い日が続いておりますね。

今日は上越市高田で37.7度。
同じ上越市の大潟では38度を超えたようです。

台風が九州の先にいるので太平洋側から湿った風が入りこんで、山越えのフェーン現象で日本海側の気温が上がったとのこと。
フェーン現象?
そうね、湿潤断熱率と乾燥断熱率の差ですから、原理はわかっておりますが、そんなことはどうでもよい。
なんで雪国がこう暑いんだというのが不思議です。

実は去年もそうだったことを思い出しました。
上越市が全国1位になったこと。
ちょうど就任したころに見たニュースでした。
新潟県というのは実は暑いところだったのです。

私は自分でコントロールできないことに文句を言うのはやめている主義ですから、「暑い、暑い」と口に出したところでどうにもなるものでもありません。だから、黙って静かにクーラー直撃でじっとしています。
お休みの時には水風呂に入ります。
お外で働いていらっしゃる皆様方には申し訳ございませんが、60を過ぎて体力も過信できない体になってきているはずですから、「昔はこうだったから。」などということをせずに、静かにしています。

昔と今とで違うのは自分の体力だけじゃなく、暑さの質も完全に違っていて、だいたい37度とか38度とか、昭和の時代はあり得ませんでしたから。
せいぜい33~34度。
この数度の違いが、多分大きな違いなのでしょう。

老夫婦が熱中症で息絶えていたなどとニュースで言ってますが、「昔はクーラーなんかなかったんだ。」と言ったところで、今の時代とは暑さも体力も違うわけですから、「暑い、暑い」と愚痴を言う前に、黙って涼しいところで静かにしていることが一番の得策なのです。

さて、とはいうものの、実際に37度というのはどのぐらい暑いのか?
実は興味がないと言ったらウソになるわけでして、なかなか経験できることでもなさそうだ。
ということで、お昼休みに外へ出て歩いてみたんです。

私の散歩コースは直江津駅のホーム。
昔の幹線の駅ですから14~5両編成の電車が停まることができる長さがあって、電車の長さは1両20m換算ですからホームの長さは約300m。
往復して600m。
今日は2往復しました。
ということは1.2㎞。
山手線一駅分よりも長い計算になります。
この炎天下、池袋から目白まで歩けと言われたら、とてもそんな気にはなれませんが、直江津駅のホームには屋根がついていますので直射日光は避けられますから、歩くには絶好のコースなのです。
まして、誰もいないし。

炎天下37度の直江津駅ホームです。
末端部分には屋根がないのでジリジリ来ます。

この末端部分で折り返して今来た道を戻るのですが、誰もいないはずのホームに人影がありました。
私と同じようにホームを歩いている人が、こちらに向かってきます。

近づいてきたその人は経理の部長さん。

すれ違いざまに、「さっきの話だけど・・・」と二言三言会話して。

う~ん。
何だろうねえ。

私はそのまま跨線橋を渡って二つ隣のホームへ行って、またホーム端まで。
今日だけじゃなくて、週に2~3回こうやって食後の腹ごなしに散歩をするのでありますが、このコースなら雨が降っても大丈夫ですからね。
駅にはあちらこちらに監視カメラがありまして、駅長事務室や指令室から「もの好きがこの暑い中また歩いてる。」と笑っているのかもしれませんが、私としてはこうでもしないと体を動かすチャンスもありませんので、こうして気が向いたときに歩くのであります。

ただし、事務所に戻ってからがさあ大変。

歩くのを止めたとたんに汗だくですから。
クーラー直撃で5分間。
汗が引くのを待つしかありません。

そのうち経理の部長さんも戻ってきて「あぢ~、あぢ~。」

そりゃそうだわ。

ということで、本日もあっという間に暮れていったのでありました。

空港勤務時代は食後の腹ごなしにサテライトを渡り歩いていましたが、ターミナルビルには全館エアコンが効いておりまして実に快適だったことを思い出しました。
電車の駅のホームではそうもいきませんが、それでもいろいろな発見があったりして、なかなか面白い散歩コースではあります。

まだまだ暑い日が続くようですが、皆様どうぞお体をご自愛ください。