本日は市川市高谷中学校へお邪魔しました。

きのうは末っ子の成人式だったもので大阪から佐倉の家に戻り、本日は千葉県市川市立高谷(こうや)中学校へお邪魔しました。

私は千葉県の公立学校の校長先生や教頭先生の研修会で講師を務めさせていただいたことが何度もありまして、そのご縁で本日は市川市の高谷中学校の先生方の研修会へお呼びいただきまして講師をさせていただきました。

1年半ほど前に新しくインターチェンジが完成して湾岸線と外環がつながりましたが、そのインターチェンジの名前が高谷インターですから、すぐその近くの学校です。

千葉県の学校の先生は40代が少ないようでピラミッドの構造が異常になっているようですが、少子化が顕著になってきた当時、新規採用をほとんどしなかったことが原因で、そのために若い先生方が年齢の割には任されるお仕事が多く、一生懸命勉強しなければならないという実情があるようです。

だからといって私に講師が務まるかどうかははなはだ疑問であり不安でもありますが、それは相手が先生方ですから受け手の方でうまく処理していただけるということで、お話をいただけばお受けするようにいたしておりますが、不思議なことに学校の先生方からは結構お話を頂戴するのも事実なんです。
学校嫌いで先生嫌いの私にお話をいただけるのですから、大きなチャンスでもあります。

高谷中学校の大喜多校長先生(中央)と小西教頭先生(左)
大喜多さんという苗字に大変興味をひかれました。
大多喜じゃなくて大喜多。
どちらも縁起が良い漢字が並んでいますね。

さて、世の中には色々な職業がありますが、学校の先生や電車の運転士さんなどのお仕事は、学生時代から目標に掲げて努力してつかんだ仕事だと思います。
おそらく何年も勉強して試験に合格して、一生懸命努力した時期があったと思います。

私たちの時代は偏差値教育真っただ中でしたから、一生懸命勉強して良い学校へ行けば良い会社に入れる。良い会社に入れれば良い生活ができる。
誰もがそう信じていた時代でした。
ということは、会社に入ってどんな仕事をするかなどということはあまり考えなかったということで、総務や営業、人事など配属された先で黙々と仕事をこなすというのがライフスタイルのようなもので、自分がやりたいことは勤務の余暇にやるというのが普通の考え方でした。

そういう時代でしたので、学校の先生になりたいとか、電車の運転士さんになりたいとかいう人は少数派でしたが、私は「職業を通じて自己実現をする」ということを実践できるのがこういう職種だと思います。
だから、尊い職業だと考えます。
職業に貴賤はありませんが、自分の職業を通じて自己実現をするという姿が尊いということで、そうやって一生懸命頑張っていくことでしっかり社会貢献できるのですから、素晴らしいんじゃないかなあ。でなければ、モンスターペアレントに好き勝手言われたり、自分の時間を惜しんで部活の担当をしたり、そんな割に合わない仕事なんかできませんからね。
鉄道員だって365日、24時間交代勤務で責任ある仕事なんて、給料だけを考えたら他の仕事をやったほうが良いわけです。

でも、一生懸命目標を持って自己実現して行かれる職業でもあるわけで、それが学校の先生であり、鉄道で働くということであると私は考えます。

研修会にご参加いただきました先生方です。
おとなりの市川南高校の先生方にもご参加いただきました。

子供のころから一生懸命勉強して先生になられた方には、昔、子供だった頃、「ボクは大きくなったら学校の先生になりたい。」と思わせてくれた先生がいたはずです。
そういう先生の姿を見て、モチベーションを得て、一生懸命勉強して先生になられた方は、今度は自分が子供たちから「大きくなったら僕は先生みたいな先生になりたい。」と思ってもらえる行動やお仕事をしなければなりません。
それが、夢がかなって学校の先生になることができた皆様方の使命だと私は思います。

電車の運転士や鉄道で働く人たちも、子供の頃「ボクは大きくなったら鉄道マンになりたい。」と思わせてくれた大人がいたはずです。
そういう大人たちの働く姿を見て、あこがれて、鉄道マンになれたからには、今度は子供たちに「ボクは大きくなったら電車の運転士さんや車掌さんになりたい。」と思ってもらえる姿勢を示すことが責任だと思います。
職業を通じて自己実現をするということは、そうやって次の世代に繋いでいくことなんですよね。

教室を出たら廊下の向こう、ちょうど正面に夕日が沈んでいくところでした。
ラッキー!
良い景色を見ることができました。

東西線の原木中山駅が下車駅でしたが、降りたのは実に久しぶりでした。

いつ以来かなあと思ったら50年ぶり?

過ぎてみればわかりますが、50年なんてあっという間ですね。

先生方、一生懸命お仕事をして日本の明るい未来に貢献してください。

お互いに職業を通じて自己実現できるように頑張りましょう。