旅するいすみ鉄道もなか

いすみ鉄道もなかが日本中、いや、世界中旅をする面白企画。
「旅するいすみ鉄道もなか」
今日は一日台湾のローカル線を旅しました。


まずは西部幹線の新竹駅。
新竹は台湾のシリコンバレーと呼ばれる大都市で、日本の企業もたくさん進出しています。
その新竹駅にいすみ鉄道もなかが登場です。




今日は内湾線というローカル線を訪ねます。
実は今、日本のあるローカル線が、いすみ鉄道に続いて台湾のローカル線と姉妹鉄道締結をする計画があって、いすみ鉄道が少しお手伝いをさせていただいているのですが、そのお相手が内湾線。
ご紹介するのにしばらく訪ねてないでは話になりませんから、本日は視察を兼ねた「もなかの旅」なのです。
新竹駅から乗車のこちらの電車は六家行の600型電車。
内湾線の列車が出る竹中駅まで向かうために乗り込みます。
「博愛座」というのはシルバーシートのこと。
各車両に数か所ありますが、台湾の人はお年寄りや体の不自由な方を見ると博愛座じゃなくても進んで席を譲ります。


竹中駅で内湾線のディーゼルカーに乗り換えて山奥へ向かいます。
内湾線はこんな路線です。
私はこの路線に乗る度に筑豊のローカル線、平成筑豊鉄道を思い出します。

どんどん山奥に入っていって、


終点の内湾駅に到着しました。
山の中の終着駅ですが、驚いたことに駅前が観光地になっていて、とても賑わっています。
10年前に来たときはひつそりとしていたのに、すっかり観光地になっているのは、集集線、平渓線と同じです。


いすみ鉄道もなかも内湾駅に到着しました。



もなかもちゃんとディーゼルカーに乗って旅をしているでしょう。


観光列車ですから、こんな楽しいつり革もあるんです。
でも、これ、いすみ鉄道でやったら怒られます。
補助金で車両を作っているので、余計なものをつけると補助金の目的外使用とかなんとか言われるのです。
新型車両のムーミンの装飾やテーブルなどはすべて別伝票。
自社の経費で賄わなければなりませんから、余計な物は付けられないのです。


さて、台湾のローカル線がなぜ素晴らしいかというと、こんな小さな駅にも使い古した客車を置いて、その客車の中がカフェになっているんです。(合興駅)
今日は月曜日ですいていましたが、土休日はこの駅に人がごった返しているのです。
こういう廃品利用でお金をかけないところが、都会から来る旅行者の心をくすぐるということをちゃんとわかっているんですね。
日本の田舎は何でもかんでも新しくすればよいと思っているところが多いのとは大違いです。


新竹は台湾のシリコンバレーだと申し上げましたが、内湾線も山を抜けるといきなり高層ビル群が見え始めます。
集集線、平渓線などの他のローカル線とは違う面白い路線です。
さて本日のラストランナーは高鐵新竹から台湾新幹線に乗車。
もなかは300形に変わりました。


日本の700系新幹線とほぼ同じ構造の車両ですから、親近感がわきますね。
ていうか、日本の新幹線に乗っている感じがします。

いすみ鉄道もなかのレア物、グリーン車キロ28を挟んで3両編成にしてみました。


デッキに出るといろいろな表示や注意書きが。
簡略形でない漢字で書かれていますから、意味もしっかり解りますね。
「禁煙の場所でたばこを吸ったら、いすみ鉄道もなかを10000個ご購入いただきます!」

そして最後は出入り台のところできれいなお姉さんに遊んでもらいながら、台北に到着いたしました。
「旅するいすみ鉄道もなか」、台湾編でございました。