営業努力

 今日は雨の一日でしたね。
こんな時は、お客様が少なくて売り上げが上がりません。
私は、私なりに一生懸命に考えて、いすみ鉄道を維持する努力をしております。
その努力というのは、収益を上げる努力はもちろんですが、地域に人がいらしていただくこと、地域の売り上げを増やすこと、地域活性化のお手伝いをして、第3セクター会社として地域に貢献することなど、多種多様な方法で努力しています。
でも、いくらいろいろな点で地域に貢献しようと努力しても、私に課せられた最大の使命は収益を上げることで、それ以外のことは何をやっても評価されません。
例えばビール列車。
いすみ鉄道は毎年ビール列車をやっていますが、その列車の中で使用するビールやおつまみ類はすべて地元から仕入れています。
ビールやおつまみ品を含めて、ほとんどすべての商品はインターネットで仕入れた方がはるかに安くて、会社としての利益率は上がるわけですが、地域密着型の鉄道会社としては、私はそういう仕入れはするべきではないと考えていますから、多少高くたって地元にお金が回るようにするべきだと思いますし、それが外から地域にお客様を呼び込むことができるローカル線の一つの使命だと考えているのです。
でも、私の周りにいる人たちの中には、どうもそういう考え方ではなくて、「収益を上げろ。」というのが口癖で、私のようにわざと高い商品を仕入れて会社の利益を低くすることは「背任行為に当たる」という考え方の人もいるわけで、とにかくローカル線と言えども、収益を上げることがまず第一で、地域活性化だとか観光だとかは私の仕事ではないというわけです。
まあ、確かにダラダラと出血している状態の時に人の心配はするなというのもよくわかります。
でも、そんな時でも、私の周りにいる人たちの中には、輸血してあげようという人は誰もいませんから、自分で体力をつけるしかないのです。

ということで、営業努力をしています。
大多喜のセブンイレブンさんでいすみ鉄道商品を委託販売していただいています。
少しでも売り上げを上げるためにご協力いただいています。
駅の売店は4時には閉まりますし、人件費もかけられませんから営業時間の延長も不可能です。
でも、ここなら、「夜中に急にい鉄揚げが食べたくなっても安心」ですね。
このように、いすみ鉄道商品を販売していただけるお店を1つでも増やそうと考えています。
ご協力いただけるお店さんがございましたら、お知らせください。
もちろん地域外でもかまいません。
東京でも大阪でも、どこでもありがたいお話です。


さて本日は、以前からよく存じ上げている「サービス・ツーリズム産業労働組合連合会」の東日本地連の皆様方に団体でご乗車いただきました。
旅行会社やホテルの職員で作る組合員の皆様方で、鉄道や航空と同じ業界の中にいる方々ですから、いすみ鉄道の事情も良くわかってくれています。
合計69名様で、大型車両のキハを運用に当てて対応いたしましたが、そんな車内でもアテンダントの早苗姐さんがキハ52の中でお客様をかき分けながらの車内販売。
私も同乗して、「一人1000円は買ってくださいね。」とお願いして回りました。
何もやらなければ「ゼロ」ですからね。
サービス連合・東日本地連の皆様、本日はどうもありがとうございました。

こちらはもう1両のキハ28の車内。
この団体さんがご乗車されなければ、この列車は一般のお客様たった2名だったわけです。
ああ、恐ろしい・・・
だから、誰もお客様が来なくても、ちゃんと売り上げが上がる仕組み作りが急務なんです。


小谷松駅と西畑駅で、少し色づき始めてきたアジサイが声援を送ってくれていました。
今夜は愚痴ではありませんよ。
落ち込んでもいません。
皆さん私は大丈夫です。
元気ですよ。
その証拠に、今からガソリン補給です!