今日は成田の仲間たちと会食でした。

今日は成田空港の仲間たちと成田市内で会食をさせていただきました。
簡単に言うと内輪での飲み会なんですが、私は車ですから飲めませんので「会食」です。
成田空港での勤務を辞めてから早いものでもう5年以上が経過してしまいましたが、昔の仲間が声をかけてくれるととてもうれしいので、年に1~2回ですが、成田にお邪魔させていただいています。
昔の仲間といっても、同じ会社の人たちじゃなくて、航空会社は横のつながりがとてもよくて、成田空港に乗り入れているたくさんの会社の連絡会議が各種あるのですが、その会議の一つの飲み会でしたので、日系2大航空会社はもちろん、アメリカ系、ヨーロッパ系、アジア系の各航空会社の人たちが集まってきていて、もちろん私の代の人たちですから、40代から50代が中心。ということは、皆さんそれぞれの航空会社を背負っている幹部の方々で、それぞれの口から発せられる言葉は、生の成田空港の現状ですから、大変勉強になりました。
総合的に申し上げると、航空会社はどこの会社の飛行機も成田便の集客がとても弱くなってきていて、成田便にお客様にお乗りいただくことは大変難しくなってきている。つまりお客様は皆さん羽田便を好んで、そちらへシフトする傾向があるということと、成田空港を管理運営するNAAをはじめ、NAAばかりじゃなくて入国管理局だとか、検疫所など、お客様に接する部分がとても旧態然としていて、羽田空港と競争ではとても勝ち目がないということ。
一言でいえば、お客様が減っているのに、迎え入れる側のサービスが悪いということのようです。
航空会社は、空港にとって見たらやはり「お客様」ですから、使いやすい空港、便利な空港、そしてお客様の需要が多い空港へ、航空会社そのものがシフトしていくというのが世界的な流れですから、その原則で言えば、成田空港は今のままでは生き残ることはできないだろうというのが、皆さんの意見でした。
そう考えてみると、NAAがどういう会社で、どのような運用管理をしているかということじゃなくて、そこで働く航空会社の職員の皆さんは、成田空港がとても好きなんだなあということがわかります。
私もそうですが、やっぱり、日本の玄関口として永年君臨してきた成田空港がとても好きなんですね。
だから、サービススタンダードがはるかに低い今の現状を何とかしなくてはと思っているんです。
航空会社がどんなに良いサービスを提供しても、日本に到着した時の第一印象である成田空港が、例えば人手不足かもしれないけれど、自分たちの都合で、2つある入国審査の場所が1つしか開いていないというような現状は、サービススタンダードとしてはもちろん達していませんが、「ようこそJAPAN」のスローガンを掲げている国の玄関口として、それでよいのでしょうか、ということなんですね。
でも、こういうことって、日本人にはわからないこともあるんです。
例えば、パスポートの入国審査などは日本人はほとんど列ができませんから、長い列で延々と待たされて、無礼な英語で接客対応される外国人に意見を聞かなければ本当のところはわからないのですが、日本に到着した外国人の意見を聞くようなシステムは、お客様アンケートなどという特殊なもの以外は成田空港にはないんですね。
だから、航空会社の幹部職員は、皆さん真剣に怒っているということなのです。
成田空港の皆様、本日はお声をおかけいただきましてありがとうございました。
これからも頑張ってください。
ちなみに私の古巣の会社のメンバーとは数日前に地元ユーカリが丘でしこたま飲んだばかりです。
みんな仲良くしてくれているのは、感謝、感謝です。