本日は国吉駅構内で「いすみ鉄道雪祭り」が開催されました。
この雪祭りは、温暖な房総半島で「雪祭り」をやって、地元の子供たちに思いっきり雪遊びをさせてあげたいと私が考えていたところ、福島県奥会津の只見線沿線の皆様方が「雪なら捨てるほどあるからもっていってあげるよ。」とお申し出をいただいて実現したもの。
只見線は2011年7月の集中豪雨によるダムの一斉放水で沿線の橋梁がいくつも流されてしまい、会津川口-只見間が不通になっていて復旧の見通しが立っていませんが、「悲壮感を漂わせていてもしょうがないから、まず自分たちでできることをはじめよう。」と、いろいろな取り組みを始めています。
今回の雪祭りへのご協力もそうですが、国吉駅近くの街の駅「いってんべえ国吉」のギャラリーで「只見線写真展」を開催し、只見線沿線の景色のすばらしさを広く皆さんに知っていただこうとがんばっていらっしゃいます。
ローカル線は全国各地にたくさんありますが、わかってきたことは、ローカル線を抱える地域は、ところ変われど皆同じような問題を抱えているところばかりだということ。
だったら、一緒に手を取り合って、協力していけば、1+1=2ではなくて、3にも4にもなるのではないか。
そうすれば、きっと廃止になるローカル線が減って、地域の衰退を少しでも食い止められるのではないか。
そんなことを考えて、自分たちにできることからはじめているのです。
【本日の雪祭り】
[:up:]午前7時半、10トンダンプ2台で会津から雪が到着。
[:down:]鈴木助役がユンボで雪山を作り始めます。
[:up:]おじさんたちがスコップ作業。10トンダンプ2台でも雪山にするとこれだけなんです。
[:down:]豪雪時の弥彦線、キハ35・・・に見えなくもない!?
[:up:]雪山完成! 子供たちに遊ばせる前に、まずはおじさんたちが大はしゃぎです。
[:up:]奥会津の皆さんと応援団の皆さんで雪山完成記念撮影。
[:down:]いすみ警察署の移動交番もやってきて交通安全教室です。
[:down:]節分の豆まき。赤鬼さんと青鬼さんが子供たちの人気者。
こんな小さな雪山でも、子供たちは大喜び。遊びの天才です。
[:up:]雪山の向こうをジャニーズJr.ランド号が・・・
[:down:]そしてキハ52が。大糸線時代は雪の中を走っていた車両です。
地元の皆様方による出店も大賑わい。奥会津の物産も人気でした。
只見線写真展にもたくさんのお客様がいらっしゃいました。皆さん、只見線沿線の景色の美しさに見とれていました。
お金がないいすみ鉄道ですが、特別に予算をかけることもなく、たったこれだけのことで2月上旬というこの寒い時期にもたくさんの人を集めることができる。
これがローカル線の情報発信力なのだということをお分かりいただけると思います。
雪はすぐに解けてしまいますが、子供たちの思い出として、いつまでも残ってくれるのではないかと思うのです。
ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
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