沖縄に行くたびに気になることがあります。
家の上についている四角い角のようなもの。
沖縄の家は、台風に備えてコンクリートで作られていますが、その家の屋根の上に、四角い角のようなものがあります。
入口にシーサーがある家が多い沖縄では、この屋根の上の四角い角のようなものも、もしかしたら何かの魔除けかもしれないと思っていたのですが、実はそうではなくて、平屋建ての家を将来2階建てにするときのための基礎だということ。
平屋の家の柱の延長が屋根に突き出しているものなのです。
沖縄の人は、家を建てるときに、台風に備えてコンクリートで作るのが一般的で、内地にあるようなハウスメーカーの住宅は、那覇市内の一部で見かける程度で、たいていはこのような四角くて武骨なコンクリート造りで、外壁もペンキを塗っただけの簡単なものですが、皆さん必ずと言ってよいほど考えられるのは、将来もっと金持ちになったり、家族が増えた時に2階を建て増しできるようにと、このように1階部分の柱の延長を出しておいて、2階建てにするときの基礎をあらかじめ作っておくらしいのです。
とても合理的だと思いますし、「いつかは俺だって2階建ての家を建ててみせるぞ。」という気概を感じて、私はこういう家に住む人を尊敬したくなるのです。
私が子供のころ、そうですね、40年ぐらい前の日本はみんな貧乏で、安普請の狭い住宅に家族みんなで住んでいたから、アメリカのテレビドラマで見るような大きな家に、いつかは自分も住んでみたいと思っていました。
そんなことを思い出させてくれて、「よ~し、俺も頑張るぞ!」と思わせてくれるのも、私にとっての沖縄パワーなのです。
さてさて、短い休暇を終えて、台風から逃れるように沖縄から帰ってきました。
今日も那覇空港では飛んでいましたよ。自衛隊のF15。
明日は大多喜祭りの前夜祭。
列車や売店もにぎわうことを期待して、会社へ行くとしましょうか。
最近のコメント