三陸鉄道の惨状

三陸鉄道さんから被災状況の写真が届きました。
目を覆うばかりです。


[:up:]津波で流出した島越(しまのこし)駅。
[:down:]津波に襲われる前の島越駅

向こうに見えるトンネルが津波前と津波後で同じトンネルの位置です。
青い屋根の可愛い駅舎は跡形もありません。
海の近くの建物はもちろんですが、左向こうの斜面に見える家もすべて流されています。
丈夫なコンクリート橋のホームも跡形もありません。
津波警報が出たら高いところに登ります。
この駅付近にいた人たちは、真っ先に高架のプラットホームに駆け登ったはずです。
ここなら安全だと思って。
張り裂けそうに胸が痛みます。


[:up:]田老駅。
町全体が10mの高さの堤防で覆われていたところで、防災のモデル地区とされていました。
駅は町の一番西寄りの山の斜面にあります。
防波堤を乗り越えた津波はこの駅の線路の築堤を越えています。
下にあった観光案内所を兼ねたコンクリート製の駅舎は何とか残ったものの、他の建物はすべて流されています。
ここは線路が残っていますので、復旧作業をして運転開始ができました。

[:up:]震災前の田老駅(いすみ鉄道ファンHPより)
首都圏では原発のニュースばかりで、ローカル線の被害状況はほとんど報道されていません。
でも、これが実際の姿です。
私たちはこうした鉄道を黙って見ていることはできません。
何かやらなければ。できることを。