キハ52の塗装について

真っ白く下塗りを施したキハ52にいよいよ本塗装をしようと、塗料会社から届いたペンキの缶を開けてみてびっくり。
ぜんぜん違う色が調合されてきました。(朱色の部分は実際にはもっとレンガ色で、クリーム色は肌色といった色調です。)

いやいや、これで塗るわけにはいきません。
国鉄は独特の色の呼び方があって、例えばキハ52に塗る朱色の部分は「朱色5号」と呼ばれていますが、塗料業界ではその色の呼び方では通用しませんので、マンセル表示という規格で各色を発注します。
国鉄時代の色見本帳に記載されているマンセル表示で発注したのですが、なんだかキツネにつままれたようで、理解できません。
オレンジの部分も、クリーム色の部分も、屋根のグレーも全部違う色が届いたのです。

ということで、塗料会社に、この国鉄時代のカラーチャートを持ち込んで、「この色」と指定して作ってもらうことにしました。
ちなみにお隣の小湊鉄道さんに相談したところ、色合いは似ていますが、小湊鉄道の車両は「小湊色」というオリジナルの塗料調合で塗装されているとのこと。
微妙に違うのですね。
国鉄時代の色は「朱色5号」(柿色):一般形(キハ37を除く)及び通勤形DC
とありますから、まさしくこの色なのです。
それにしても、キハ52の整備全般を委託している明希工業さんの社長さんがこのカラーチャートを良く持っていましたねえ。
大先輩に脱帽です。