大井川鐵道のC10形蒸気機関車が観光用としてトーマスの仲間であるパーシーの意匠を施すにあたって、今日が黒いSLとしての最終の運転日でした。
私の友人の伊藤一己さんが撮影してくれた本日のC10です。

なぜこのC10をパーシーに改造するかについては前回も説明しましたし、YAHOOニュースでも表明させていただきましたが、喧々諤々とネット上ではいろいろと騒がれているようですが、何度も申し上げるように大井川鐵道は株式会社ですから、鉄道運賃収入を上げる努力をしなければなりません。
そのためにはどのような列車を走らせたら良いかを考えて、そういう列車を走らせるということです。
蒸気機関車が持つ文化的価値云々を言われる方は多いと思いますが、その気持ちは私は理解できますし、文化的価値を云々することを否定するつもりは毛頭ありません。
ただ、私は大井川鐵道という会社の経営に対して全責任を持つ人間ですから、趣味的な議論については否定はしませんが、その方向で進むことはありません。
つまり、それぞれに正義があるわけです。
蒸気機関車の文化的価値が大切と考える皆様方には、その正義があって、その正義に基づいて発言しているわけで、私は経営者として何を行うことが最優先なのかということを正義としていますから、2つの別々な正義という乗っている土台が違うわけですから、私は議論をしないのです。
なぜなら、例えば他人のものを盗んではいけないなどと言う話と違って、この手の話題では正義の反対は不義や悪ではないからで、それぞれの立場にそれぞれの正義があるのが今の時代ですから、「緑色に塗るのはけしからん」と考える人たちにはその正義があるわけで、ただ、その意見に従っていたら会社が立ちいかなくなるので、私は私の正義を行動するという、ただそれだけのことです。
蒸気機関車を緑に塗るような会社なら、そんな会社無くなってしまえばよい!
そういう意見の人は自分の信じる正義を否定する人間を悪だと思っているのでしょうけど、何度も言いますが立っている土台が違いますから、議論の対象にはならないのです。
会社を預かっているのは私であり、会社には何十人もの従業員がいて、その後ろには何百人の家族がいるということが現実ですから、百年続いてきた企業を「何としてでも続けていく」ためには、より多くのお客様にご乗車いただけるような商品としての列車を走らせることを、きちんとやっていくことが正義なのです。
今回は情報の出し方にタイムラグが発生してしまいましたので、皆様方に誤解や憶測を招いてしまったことは事実ですが、本日の黒SL最終運転日の1か月前には「運転終了」のお知らせをしなければなりませんでした。でも、その時点ではアメリカ本国の権利元のOKが出ていなかったのです。
こういうビジネスは権利元のOKが出なければ進めることはできません。
もちろん並行して交渉はしていましたし、OKをいただける目処はたっていましたが、正式なOKが出る前には発表することができないのがビジネスの基本ルールです。
だから、実は今、緑色に塗るための設計図もできてはいるのですが、それもお見せすることはできません。
こういう制約の中での発表を余儀なくされているために「情報の出し方が悪い」と言われることを承知はしていますが、何と言われてもそれ以上は言えないのですよ。
そんなことから、誰が言ったか知りませんが、「原形をとどめない改造」とか「魔改造」などと言う人が出てきて、そんな不確実な情報を取り上げて記事にするメディアも出てきたことは、「なるほど、そうなるのか」と勉強させていただきましたし、そのデマに基づいたメディアを鵜吞みにして、「鳥塚は馬鹿だ」と声高に叫ぶ人たちもでてきて、「あぁ、あの人はそういう人だったんだ。」と思うこともしばしで、静かな水面に石を1つ投げ入れて見たら、水の底からいろんなものが出てきたのを目の当たりにさせていただく結果となりましたことは、おもしろかったなあと思っています。
何度も申し上げますが、パーシーになる設計図はできていますが、発表の時期が来るまでは見せることができないのです。だから、今後、会社が発表する以前にいろいろ出てくることはすべてガセネタであり嘘ですから、そういう情報を流す人が居たら嘘つきですから、ご自身の人格を疑われないためには安易に拡散しない方が良いと思います。
一つだけ今の段階で申し上げるとすれば、改造期間は2か月弱で、3月中旬には運転開始したいと考えていますから、ということはそんな短期間で「原形をとどめないほどの改造」などできるはずもなく、いつでも元に戻すことができる程度の改造になるということです。

さて、こちらも本日最終運転をしました国鉄急行色の455ですが、私の友人の朱孝さんが乗りに行ってくれましたので写真をお届けします。


お客さんもたくさん乗ってくれたようですね。
子鉄と朱さん。
子鉄、大きくなったなあ。


夕方、平井社長が新名称を発表したようです。
「TOKIトレイン」
白い車体で青い帯の「TOKIトレイン」
明るい感じがして良いじゃないですか。
国鉄からJRになつて40年近くが経過します。
北陸本線からトキ鉄になって10年です。
ということは、若い皆さんにしてみたらJR初期のころの電車がレトロで懐かしい存在なんですが、お爺さんたちだけがギャーギャー騒いでいるとしたら、どんどん時代が進んでいることを理解できない年齢になったのでしょうかね。
時代に合わせて提供する商品を変えていくということは、どんな仕事にも求められることで、時代が変わっても変えてはいけないものを守りつつ、会社を維持して発展させていかなければならないのは、どんな業種だってそうだと思います。
「鳥塚さんがやるんだから、そんな変な改造するわけないことぐらい、どうしてわかんないんだろうね。」
そう言って私を慰めてくれる人が何人もいることはありがたいことですが、私は私の正義を貫いているだけですから、へこたれてはおりませんのでご安心ください。
大阪鉄道博が終わりましたが、きかんしゃパーシーが走るということにちびっ子たちは大喜びでしたよ。
▼池口さんのYoutubeの3作目をどうぞ。
鳥塚さんインタビュー第3回
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