昭和は64年までありました。
戦前、戦中、戦後と言われますが、戦後だって44年間もあったのですから、昭和と一言では言い表せないと私は思っています。
そんな私に取って見たら、昭和っていつなんだろうか?
昭和35年生まれの私にとっての昭和は、物心ついた昭和45年(1970年)ごろから、25歳(1985年)ぐらいまでの15年間が昭和だと思っています。
なぜなら、その時代の昭和は、当然と言えば当然ですが、自分の人格形成に大きく影響しているからで、ということは今でも私の中に昭和が流れているということは紛れもない事実なのです。
東京生まれで東京育ちの私としては、子供のころから身の回りに電車がいっぱいありましたので、小遣いをためては電車の写真を撮っていました。
その電車の写真を見ると、ついこないだのように当時の情景や音、匂いまでもが浮かんでくるから不思議です。

▲京浜東北線の電車から並走する貨物列車のEF15をパチリ。 昭和50年

▲冬の朝、上ってくる夜行列車をパチリ 急行「能登」 赤羽 昭和51年
足回りに雪が付いている。

▲こちらは利根川を渡って築堤を駆け降りる「八甲田」 栗橋 昭和51年

▲急行列車にも旺盛な輸送需要があった。 急行「すずらん」 函館本線 大沼公園 昭和52年

▲終着駅だったころの田老駅とキハ52 昭和51年

▲電化間もない外房線上総興津 昭和48年

宮古のラサ工業 C10-8 昭和51年

▲梅小路蒸気機関車館 昭和52年 今と全く変わらない当時の私(爆)
とまあ、私の頭の中の昭和はこの時代で、キハ52も455もこの時代の主役でしたから、時代考証に悩むこともなく、何の苦労もなくプロデュースしてくることができたのでありますが、そんな私が「う~ん」と唸った写真集があります。

それがこちらです。
柏原一之さんの「真実鉄路」。
昭和48年8月から昭和57年6月の撮影で、鉄道を取り巻く様々な情景が写し込まれている写真集です。




山積みになったお土産品のワゴンや、ホームでの荷物の積み込みなど、当時の国鉄の定年が確か56歳とか58歳ぐらいで、まだ60歳に行ってなかったと思いますが、その後の仕事として用意されていたのでしょうか。
従事していたのはOBの不愛想なおじさん達だったように記憶しています。
撮影者の柏原さんとは面識はありませんが、同じ時代に同じ場所に居たという点でとても共感が持てます。
おそらく彼も10代後半から20代前半ぐらいに撮影されたのでしょう。
プロの方にはない、庶民目線のあるいは利用者目線の当時の鉄道が記録されていて、夜、一人の部屋でグラスを傾けながら見ていると、「う~ん」と唸ってしまうほどある種感動するのです。

大井川鐵道も出ています。
あの建物のあの窓から、45年経った私が顔を出して毎日汽車を見ることになるとは。
「う~ん」
ですよね。
ということで、あまりUPしてしまうと写真集が売れなくなるといけませんから、あとは購入してご覧くださいね。
自費出版のようですから書店では入手できないかもしれませんが、Amazonなら買えると思います。
電車だけの写真では面白くありませんが、昭和の電車を取り巻く時代背景が記録されているのは、プロの方ではなくてシロウトならではと思います。
同じ時代を生きて、同じものを見てきた私としては、もう少しまともな写真を撮っておくべきだったと、柏原さんの写真集を拝見して後悔しきりであります。
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