「金貨でワインが買えるなら、ワインで金貨が手に入るはずだ。」
この言葉は国富論のアダムスミスが言ったとされていますが、ワインが欲しければお金を払います。そうすると、ワインを作ればお金が手に入るということですね。
この場合、ワインと言うのはお金を手に入れるもの、つまり「富」なのです。
それまでの西洋社会は、財宝があれば何でも手に入ると考えられていたので、海賊などが暗躍して欲しいものを力ずくで奪うという野蛮な世の中でした。
でも、そんな危険で野蛮なことをしなくても、人々が欲しがるような「富」を作ることができれば、その代償として財宝、金貨が手に入るといういわゆる大発見があったのです。
この場合、みんなが欲しがるワインは「富」であり、その富を作り出すことができればお金が手に入るということですから、ワインに限らず、人々が欲しがるような商品を作ることができれば、お金が手に入るということになります。
商品を作ることは富を創造するということなのです。
これは200年以上も前の考え方ですが、今でも立派に通じている資本主義の原点です。
ということで、鉄道会社の場合は輸送が「富」です。
車両を整備して、線路を整備して、運転士を訓練して列車を走らせることで、お金を手に入れることができますね。
ワインのような目に見えるものだけでなく、形のないサービスを提供することも「富」なのです。
大井川鐵道は今、トーマスの機関車が故障してしまいまして、この「富」を創造することができません。だから金貨が手に入らなくなっていて、大ピンチなのです。
でも、手をこまねいてみているばかりじゃ話になりませんから、今、別の富を作りだそうとしています。


大井川鐵道にとっては「新車」です。
自動ドアや乗客の誘導など、アテンダントとして列車に乗ることになる女性スタッフにも訓練をしています。



茶畑の中を進んでいくと、こうしてたくさんの皆様方が待ち構えています。
この人たちが会社にとっての「富」かどうかは別として、運転開始前からこうして夢中になってくれる皆さんがたくさんいるということは、1つのバロメーターなのではないでしょうか。
大井川鐵道で我々が作り出そうとしている商品は、「富」であることは間違いなさそうです。

とは言え、大井川鐵道には若くて優秀なスタッフがそろっていますから、今さら65歳のお爺さんが先頭に立つ必要はなさそうです。
私はこうしてのんびりと昭和の車両の乗り心地を楽しませていただいております。

いいでしょう?
この連結面。
萌えますよね。
この良さがわかる人たちにとっては、まさしく「富」なのであります。
最近のコメント