大井川鐵道に来て1年が経ちました。

昨日今日と仲良しの友人たちと年に一度の宿泊合宿「地域を元気にするおやじの会」が大井川鐵道沿線でありました。

そのご報告は明日以降のブログでお話しさせていただきたいと思いますが、実は昨日で大井川鐵道へ来てから1年でした。

昨年の6月28日に就任させていただきましたが、前途多難な中、1年が経過していろいろな結果を出すことができたと感じています。

不慣れな土地に来て、その地域に仁義を切っていろいろと勉強させていただきながらも、私のような助っ人はご依頼主の求めに応じて結果を出していかなければなりません。
つまり、INPUTはもちろんですが、同時にOUTPUTも並行してやっていかなければならないのです。

まぁ、どんなお仕事でもただ会社へ行って9時から5時までボ~ッと過ごして給料がもらえるわけではありませんが、特に社長ともなると株主のご依頼を受けて結果を出していかなければ仕事を続けていくことはできません。
その点では知らない土地、知らない人々の中で仕事をしていく難しさはあるのですが、私はいつも知らないところへお仕事に行くときに、「ここにはどんな人たちがいるのだろうか?」と期待でワクワクする性格なものですから、1年前にここに来た時も不安というよりも楽しみで一杯だったことを思い出します。

7月は関係各所へのあいさつ回りと職場回り。
8月は南海トラフ地震の警戒で新幹線も数日間ストップ。その後台風で計画運休などなど波乱万丈でした。
9月ごろから食堂車の準備をはじめ、10月は鉄道イベントで大忙し。
11月に食堂車の準備を整えて12月にスタートしました。
同時に夜行列車もスタート。
並行して蒸気機関車の点検方式の見直しや客車の整備手順の変更なども行いました。
1月は食堂車に加え「近鉄ですけどけいはんです。」の鶏飯電車の運転。
大阪鉄道博、ダイヤ改正準備。
2月は鉄道博物館イベントに食堂車オハシと夜行列車の連発。
3月は桜ダイヤに夜桜ビール列車。
そして継続案件であった大井川鐵道の災害復旧支援枠組みの確定。
4月はブルートレイン塗色の電気機関車のデビューとトーマスの運転再開(パーシーを家山駅へ移動させるなど今年から内容をリニューアル)
などなどであっという間の1年でしたが、おかげさまで数字としての結果も出始めて来ています。

その他にもここではまだお知らせできない案件が複数件水面下で進んでいまして、この夏以降も加速して成果を出していく計画です。

ということでこの1年間のご報告とさせていただきたいと思います。

鉄道事業は装置産業です。
いわゆる仕入れてきたものを販売して利ザヤを稼ぐと言った商業的なやり方が通じない面があります。
つまり、大きな設備投資などが必要な部分ですが、でも、会社というのは生き物ですから、将来の目標に向かっていくことはもちろんですが、日々のご飯もきちんと食べていかなければなりません。

大井川鐵道の復旧計画は見えて来ていまして、今、全線運転再開に向けて進み始めているところですが、それまでの数年間どうやって収入を得て会社を維持していくかということが最大の案件になります。
さらに、全線運転再開後の事業計画もきちんと立てていかなければなりません。
行政が多額の資金を出して復旧させてくれるのですから、全線運転再開後にどのような事業計画で鉄道を運営し、それによってどれだけ地域に利益をもたらすことができるかが問われているわけですからね。

私がこうして毎日せっせとブログを書いているのも社長としての仕事を「見える化」して多くの皆様方に会社の取り組みや方向性をお示しすることでご理解いただくという目的もあるわけで、大井川鐵道は完全なプライベートカンパニーではありますが、社会的な仕事を受け持っているわけですから、皆様方のご期待に沿えるように日々努力することが求められていると、私は考えているのです。

ということで、大井川鉄道2年目に入りました。

この夏もいろいろな企画をご提供してまいりますので、皆様引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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お申し込みは明日までですので、どうぞよろしくお願いいたします。
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