天網恢恢

今日は初詣に行きました。
毎年恒例の成田山です。

私はもうかれこれ50年も成田山へ初詣に行っています。
もちろん、他の神社やお寺にも行きますよ。
初詣というのは節分までの期間にお参りをすることで、どこへ行っても何度行っても良いんですよと神職の方から聞いたことがありますが、例えば会社でお参りに行きますし、旅行先でお参りすることもあります。

だけど、成田山だけは毎年欠かさず、子供のころから出かけているのです。

板橋区に住んでいた私がなぜ成田山か?
明治神宮でも川崎大師でも西新井大師でも良いじゃないか。
なのになぜ成田山なのか?

その理由は電車に乗れるからです。

中学生の頃、大晦日とか元日は治外法権と言いますか、夜遊びしても家に帰らなくても怒られなかったので、だったら終夜運転している都内の電車を乗り継いで、一番遠いところまで行ってやろうと考えました。

高尾山とか寒川神社とかでもよかったのですが、千葉方面は古い電車が走っていまして、いや、電車も古かったけど、ディーゼルカーや機関車が引く客車列車が残っていて、行きは国鉄、帰りは京成電車。あるいは行きは千葉回りで帰りは我孫子回り、などなどいろいろなコースをその年年で楽しんでいたのであります。

ということで、今年の成田山新勝寺です。
混んでたなあ。
この本殿の前に行くまでに急な階段があるのです。

この階段が難儀しましたね。

子供のころからおじさんおばさんたちが、「この階段が登れなくなったら終わりだ。」と言っていましたが、今年は何とか登り切りました。

ところで皆さん、お賽銭はいくら入れますか?
そして、お参りの時には何をお願いしますか?

混雑する本殿ですから、今日はほとんど流れ作業のようなお参りでしたが、「ねえ、5円玉ある?」なんて声が聞こえてきました。

笑っちゃいますよね。
いや、笑っちゃいけないか。

でも、5円玉1つで願い事がかなうのかなあ?
神様はどんな小さなことも見逃さないものですよ、と私は小さい時から教えられてきていますから。
ただ、神様って、入れたお賽銭の金額で相手を値踏みするようなことはしないかもしれませんが、でもまあ、5円は無いよねえ。

そして、そういう人に限って、流れ作業を中断させるように長いんですよ。
賽銭箱の前で一生懸命手を合わせているんです。

ちなみに私はいくら入れたかは言いませんが、基本的にはお札にしていますよ。
そして、いつもは願い事はしません。

私が初詣で手を合わせるときは2つだけ。
・今年も来ることができました。ありがとうございます。
・また一年頑張りますから、見ていてください。

基本、これだけです。
でも、今年は去年、また大きな転機を迎えて前進できたことにお礼を言いまして、別にひとつだけお願いをしましたので、お賽銭も奮発しました。

神様って現代人とは価値基準、判断基準が違います。
私たち現代人の法律感、正義感、倫理感と、神様の判断基準は違いますから、自分たちの価値基準でお願い事をしてもそんなことは通じません。
それよりも、大切なことは、世の中にどうやって貢献できるか。
皆様方のお役に立てるかどうかだと思います。
そのために一生懸命努力する人に道を開いてくれると私は思っていますから、あまり細かなお願い事など無用なのですよ。

そしてこちらも恒例の初詣のはしごです。

2件目は台方にある麻賀多神社。

成田山もそうですが、ここも強力なパワースポットですから幸運、強運をもらえますよ。

2か所に共通していることは、境内や本殿がだんだんと立派になっていくこと。
何十年も通っていると、そういうことがよくわかります。

成田山は間もなく1100年。
麻賀多神社は1700年だそうです。
まぁ、誰も見た人は残っていませんから、つまり信心が大事なのですが、100年続くのだって大変なのに1000年ですからね。
そしてそれがきちんと維持されて少しずつ立派になっているのですから、つまりは神様がご自身でご利益があることを証明しているのだと、私はそう思うことにしています。

ありがたや、ありがたや。

皆様方に幸運が訪れますように。