FDA3776便搭乗記

今日は飛行機に乗りました。
静岡空港を拠点としているFDAフジドリームエアラインズです。

大井川鐵道の旅行部門の大鉄観光サービスというところが、静岡空港を運営する会社とFDAフジドリームエアラインズさんとのコラボ企画として、1泊2日の行程で前日は「トーマスSL列車」に乗って、翌日はFDAのフライトで富士山を周遊するという旅行コースを団体向けに販売しています。(個人では申込できません)

今日はその企画ということで、私も乗せてもらいました。

私がお伺いするというお話をしましたところ、元航空業界の人間だということをご存じの皆様が、「では、ぜひ、クルーのブリーフィングから」ということで、早朝の静岡空港にお邪魔して見学させていただきました。

藤田機長(右)と高梨副操縦士です。

出発前のクルーブリーフィング
本日の天候、空港の情報、機体の状況、お客様(搭載重量)、飛行ルートなどなどフライトプランに機長と担当の運航管理者がサインをします。
これ、私の毎日の仕事だったんですけど、15年も経つともう忘れたなあ。

EACH FLT CREW MEMBER HAS CONFIRMED HIS/HER MENTAL & PHYSICAL CONDITIONS & PIC VERIFIED IT IN ACCORDANCE WITH OM.

こんな文言は私の頃にはなかったですねえ。
世の中どんどん変わっていきます。

ということでゲートへ向かうと表示が「静岡行」
え~と、ここ、静岡空港なんですけど。
つまり、静岡発静岡行 ということです。

乗るのはこの子。13号機です。

航空会社もいろいろな所とコラボして、お金を稼いでいるんです。
「電車にラッピングするなんて、俺の常識では考えられない」と言ってた阿呆は今頃どうしてるのだろうか。
ちょっと顔が浮かびました。(爆)

お見送り。
暑い中皆様ご苦労様です。

離陸するとほどなくして富士山が見えてきました。
今日は雲が広がっていて下の方が見えませんでしたが、皆様ご満足そうでした。

機内の様子です。
こういうフライトでは基本的には満席にできません。
なぜなら皆さん窓側に座りたがりますからね。
B767やB787のような真ん中に座席があるワイドボディー機は使えませんから、FDAのような小さめな飛行機がちょうどよいのです。

藤田機長が要所要所でアナウンスを入れて解説してくださいました。

右側、左側、それぞれの側のお客様に2回ずつご覧いただくため、甲府の手前の上空まで行って旋回して戻るコースでした。

なぜ2回かと言うと、「1度目は目に焼き付けて記憶に残していただき、2回目は写真を撮って記録に残していただくため。」と藤田機長さんはアナウンスされていました。

うまいこと言いますねえ。

ということで、1時間のフライトはあっという間に終了し、静岡空港に着陸しました。

飛行機から降りると、ブリッジの中を通るお客様に対して藤田機長が窓から身を乗り出すようにして大きく手を振っていました。
写真では見えませんが、反対側の高梨副操縦士も手を振っています。

最後のお客様が下りられるまで、振り続けてくれていました。

今の時代、航空会社だってこのぐらいのサービスは当たり前にやっているんですから、鉄道会社が気取ってお高くとまってたんじゃ世の中から相手にされないのであります。

到着ロビーに出て表示を見ると、

FDA3776便が静岡から到着と出ています。

ここ、静岡空港なんですけど。(笑)

ちなみに便名の3776便ってわかります?
わかりますよね。

3776メートルの富士山の標高の数字であります。

団体ツアーのお客様はこの後バスに乗って、滑走路の脇の制限区域と呼ばれるふだんは入れない地域の見学となります。

どうです、面白そうでしょう。

バスも大井川鐵道の観光バスですよ。

しっかりお金が入ってくる仕組みを作っているのであります。

ということで、本日お世話になりましたFDAの皆様、静岡空港会社の皆様、ありがとうございました。

ご参加いただきました皆様、2日間お疲れさまでした。
ご満足いただけましたでしょうか。

藤田機長、お近くにお住いのようですから、今度飲みながら飛行機の話をいろいろと教えてください。
私の頭の中の知識をいろいろとアップデートしておかなければなりませんので。

ありがとうございました。