D51レールパーク クリスマスイベント

明日、直江津D51レールパークは臨時開園し、クリスマスイベントが行われます。

2部制で行われるようで、第1部は13時から部品や掘り出し物などの即売会。
第2部は17時過ぎからのナイトパークで、ライトアップのようです。

「ようです」というのは、実はこのイベント企画には私は参加していないのです。
トキ鉄の若手スタッフが、自分たちで考えて、自分たちで企画して実施するもので、
「社長、こういう形で行いますから」と報告を受けているだけなのです。

というのも、今年はコロナが明けるのを見越して、営業部ではそれぞれの部門で目標を設定しているんです。
そんなこと、営業なんだから当たり前だろう。
そう思われる方も多いかと思いますが、鉄道会社ってなかなかそういうことができないんですね。
でも、コロナでずっと足踏みをしてきて、みんなたぶんうずうずしていたんだと思います。

だから、数字的な営業目標を何とか達成できるように、みんな頑張ってきていて、レールパークも本当は11月で営業終了なんですが、もう少し稼げるうちに稼いでおこうと思ったのか、明日、特別にクリスマスイベントを開催することになったのです。

だから、皆さん、ぜひいらしていただいて、お金を落としてくださいね。

いつだったか、雪月花のチーフのMさんが私のところにやってきて、
「社長、ちょっといいですか?」
「なに? どうした?」
職員がやってきてこう切り出されると、社長としてはちょっと身構えますよね。
なんだろう?
そうしたら、
「お正月なんですけど、雪月花を走らせようと思うんです。」
と言われました。
「ちょっと数字が達成できていないので、何とかしないとと思いまして。」

私はうれしくなりました。
自分たちから進んで考えているからです。

で、返事をしたんです。

「そうなんだ。でも、無理しなくていいよ。」

チーフは「えっ?」という顔をしました。
だって、社長が数字を追いかけなくていいよなんてふつうは言いませんからね。

では、なぜ私がそう答えたか。

それは2つの理由があるんです。

まず1つは、雪月花のお客様は十分なケアを必要とする方々です。
ご高齢の方などは特にケアをしなければなりません。
どういう時かというと、列車が遅れたり運休した場合です。
観光急行のお客様でしたら、雪で列車が動けなくなっても「そりゃそうですよね、これだけ降ってたら。」となって、皆さん自分のことは自分でしますから、さっさとスマホで予約変更してサバイバルしていかれます。

ところが雪月花のお客様というのはそういう方々ではありません。
列車が動かなくなった場合にはレスキューが必要になりますし、場合によっては新幹線も動かなくなるかもしれませんから、そういう時には宿泊のお手伝いもしなければならなくなります。

でも、正月3が日ってどうでしょうか?
田舎の場合は世の中が止まっているんです。

代行バスを出してくれとか、ホテルを予約してくれという話になっても、世の中的に対応が難しい場合が十分に考えられます。
だから、私は無理しなくていいよ、と答えました。

もう1つの理由は、今年、私が営業に指示した雪月花のKGIは昨年度の150%なのです。
無茶苦茶でしょう?
コロナからの回復を見込んで、赤字の株式会社としては、そのぐらいのターゲット設定をしなければなりませんからね。
でも、昨年度雪月花はすでに2019年の数字を上回っていますから、かなり高いハードルなんです。

もちろん無理難題ではありませんよ。
だって、毎週土日に走っている雪月花を、平日にもう1日臨時か貸し切りで走らせれば150%になりますからね。
まして、乗車料金も値上げをしているわけですから、数字的には十分に達成できるということは、KGI設定の時にチーフも了解してKPIを立てているわけで、決して社長の無理やりターゲットではありません。

そんなことで上半期やってきて、みんな頑張って結構よい数字が出てきているんです。

150%UPという目標を立てて頑張って、初めて130%行くんですよ。
数字というのはそういうもので、それに向かって頑張るというのが株式会社の当たり前の姿ですからね。

で、いい数字が出てきているんですが、冬の間は運行が厳しいですから、はっきり言って運休も発生する。
そういう時のために、チーフとしては保険の意味もかねて「臨時便設定」を考えたのでしょう。

事業計画としてはセオリー通りで立派なものです。

「ほう、ずいぶんしっかりしてきたな。」

口には出しませんでしたが、私はそう思いました。

だから、「無理しなくてもいいですよ。」と答えたのです。

これに対して観光急行のお客様は特別なケアを必要としないお客様ですから、大みそかの年越し夜行や、年末年始6日間連続運転などを行うのです。

事実として、おととしの大みそかの年越し夜行は悪天候で、直江津駅のホームに立っていることができないほどの猛吹雪でした。
当然列車も山へ上がれずに、上越妙高まで行って戻ってきてしまいました。
仕方がないので直江津駅のホームでカウントダウン。
本当は妙高高原駅でカウントダウンのはずだったんですけどね。

でも、誰一人クレームする人はいませんでしたよ。
満席だったんですけどね。

こういう商品の購買特性がありますから、観光急行は検査運休に入るまでの間、少しでも稼ぐのです。

もちろん検査中も何もしないわけではありませんよ。
代走急行や夜行列車など、1~3月にいくつも商品企画をしています。

だって、「雪で運休の可能性があります。」と言ったって、「それはそれで面白い。」「なかなかそういう経験はできませんからね。」というお客様にご乗車いただければよいのですから。

ということで、うちの会社の若手スタッフはずいぶん成長してきたなあと思います。
私にとっては5度目の冬ですが、もう、彼らに任せても十分だなと思うようになりました。

とはいえ、赤字の株式会社ですから少しでも売り上げを上げて利益を出す努力をしなければなりません。

ということで、私は東武鉄道の南栗橋電車区で開催される「東武プレミアムファンフェスタ」にお伺いします。
東武鉄道産にお声をおかけいただいたのですが、1万人希望のイベントだそうです。

そして来週は大阪の万博鉄道まつり。
こちらは10万人規模で、鉄道会社は80社が出展参加のようですから、どさまわりの出稼ぎに参ります。
これでイベントのKGIは達成できるかな、というところです。

皆様、明日はレールパークの今年最後のイベントです。
サービス面ではつたないところはあるかとは思いますが、ぜひいらしていただいて、頑張っているスタッフと一緒に一足早いクリスマスイベントをお楽しみください。

皆様方のご来場をお待ちいたしております。

南栗橋もよろしくね。

▼東武プレミアムファンフェスタのご案内はこちらです。
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/news/20231124153112JUf4Vz_tdN6SpwwfePga_Q.pdf