この本、いいですよ~

こんな本が出ました。

CDが2枚付いていて、昭和40年代の蒸気機関車の音が収録されています。

SLブームの頃はまだビデオカメラなど無く、個人で動画を記録することが難しかった時代です。
そんな時、世の中に出て来たのがテープレコーダー。
音響技術が日進月歩の勢いで進み、ステレオ録音などもできるようになったころです。
そのころ若者だった人たちは「サウンドトラック盤」などというレコードを買っては聞き入っていました。

映画のビデオなんてのもありませんでしたから、映画の名シーンを録音したサウンドトラック盤を買って、名優のセリフや映画音楽などに聞き入っていたのですが、蒸気機関車の迫力ある音は、そのサウンドレコードにぴったりで、たくさんのレコードが出版されていました。

私もたくさん持っていまして、最近でも見かけるたびに買っているのです。

当時はSLブームでしたから何を出しても売れたのでしょう。
こんな適当なレコードもありました。

わかります?

「雨の布原三重連」となっていますが、ジャケットの写真は東北本線の十三本木峠です。

布原の三重連はこちらの表紙の写真ですから。

でも、いくらレコードをたくさん持っていてもプレーヤーが無ければ聞けません。
わざわざこのためだけにプレーヤーを買う気にもならないし、昔のステレオセットの感覚だとプレーヤーだけじゃなくてアンプとかスピーカーも揃えないと迫力ある音が聞けません。
だから、レコードジャケットだけ眺めている日々が続いていたのです。

そんな時に出たのがこの本。
ちょっと高いけど価値ありです。

何しろこのラインアップを見たら聞いてみたくなるでしょう。

なかなかレアな音源なのです。

人間は不思議なもので、今の時代は映像と音が一緒というのが当たり前ですが、音だけとなると耳の感度が上がります。
自宅にいる時間が多い昨今、静かな部屋の中でじっくり聞いて楽しんでいます。

そういえばビデオができる前は音だけを聞いて楽しんでいたなあ、などということも一緒に思い出して。

ということで、若い人にはお勧めしませんがおじさんからお爺さんの世代の皆様にはお勧めいたします。

録音時の状況も書かれていますので、重連とか前引き後押しとか、汽笛の呼応も面白くてしばらく楽しめそうです。

おじさんたち、ぜひぜひ。