先週末にイベントで行ってきた真岡鉄道。
C11に火が入って、たくさんのちびっ子たちが蒸気機関車に触れ合うイベントが行われていました。

真岡鉄道の蒸気機関車C11(左)とD51(右)
D51は空気機関車で構内を行ったり来たりしているけれど、C11の方は火を焚いてお湯を沸かして走る本来の姿です。

この日は運転はなく、駅のホームに据え付けて順番に運転席の中にお客さんを招いて、地元のボランティアの人が、「こうやって運転するんだよ。」とちびっこたちにいろいろ説明をしていました。
このC11が今、売りに出されています。
そのニュースがこれ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20181127-OYT1T50038.html?fbclid=IwAR1ts8emGhVCl0PZ7ISFfjrUKnhosZslbJ-rF9ktrra69cndADqX24Uinlw
「SL売却先、早く決めたい…1月にも全国公募」
今、実際に動く機関車が2台あるけれど、1台で十分だということみたいです。
3~4年前に東武鉄道が蒸気機関車を走らせる計画を発表した時に、私は多分こうなるだろうなあと思ってました。
なぜなら大手企業が同じ県内で走らせるんですからねえ。
もともと真岡鉄道の蒸気機関車は真岡市の市長さんがかなり力を入れていたらしいんですが、その市長さんが引退して新しい市長さんに変わったあたりから、どうも雲行きが怪しくなってきているという噂。
まあ、あくまでも噂ですが、実際に売却話が出てくるということは、単なる噂でもなかったのかなあ、という気もします。
確かにお金はかかるんですけど、お金の話だけで手放しちゃうってどうなんでしょうかね。
文化財なのに。
この国は、どうもそういうことが多すぎますね。
維持管理ができないから、使わなくなったからと言ってどんどん壊してしまう。
不思議ですよね。だって、今の人たちが使い方をわからないだけで、これからの先の世の人たちが使い方を見つけ出して有効活用してくれるかもしれないという、そういうチャンスまで潰しちゃうんですから。
そして、その理由がお金でしょう。
真岡鉄道さんは知らない会社じゃないだけに、残念ですね。
まあ、第3セクターですから鉄道会社も何とか協議会も、幹部の方はおそらく営業的センスがないのでしょうかね。
だから、蒸気機関車で集客できなくなって来ているんでしょうし、テコ入れをする方法も見つからないのでしょう。
「お前が生意気にそんなことを言うな!」
そう怒られそうですが、わかりますよね。
「SL売却先、早く決めたい!」
こんなニュースを出すぐらいですから、売り急いでいるということは誰の目にも明らかでしょう。
こういうニュースはいきない出てきたわけではなくて、通常はいくつか心当たりに当たってみたけどダメだったということでしょうから。
だとしたらどうですか?
足元見られちゃうんじゃないかなあ。
商売上手な人ならこんなニュース出しませんから。
つまりSLを運営する組織の幹部の方々に営業のセンスがないってことでしょうね。
今年度中にも売却先を決めて帳簿から抹消したいのかもしれませんね。
選挙でも近いのかなあ。
とまあ、そんなことで文化財がぞんざいに扱われてしまうのが、なんだか悲しいです。
これで先進国と言えるのかどうかという点で。
真岡鉄道さんもいろいろ事情があって苦渋の選択だったんでしょうから、いらないというところに置いておくよりは、大切に使ってくれるところで地域の人気者になった方が、地方創生にも役立つでしょう。
あとは、売買交渉が成立することを祈るしかありませんね。
なにしろ、すでに足元見られちゃってるのですから。
そろそろ蒸気機関車に乗りたくなってきました。
近いうち大井川鉄道へ行こうかな。
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