私の友人の秋満(あきみつ)さんが本を出されました。
仕事と人生に活かす「名著力」というタイトルです。(生産性出版)
秋満さんはNHKのプロデューサーで、皆様ご存じの地域発ドラマ「菜の花ラインに乗り換えて」で、いすみ鉄道を舞台にしたドラマ化を実現してくれた影の仕掛け人です。
その秋満さんが書かれた本に、私が登場しています。
私の著書を読まれた秋満さんが、私に興味を持っていただいて、いすみ鉄道を訪ねていろいろ取材をする中で、いすみ鉄道のドラマを作ってくれたのですが、それが、何だかとてもありがたいご紹介で、いすみ鉄道にかかわって、ドラマを作ってくれていたことが、秋満さんの人生に大きな影響を与えたように記されています。
どうやら秋満さんにとって私の著書は「名著」のようで光栄です。
その内容は、私の本に書かれている私の人生、つまり、国鉄に入りたくても入れない、航空会社に入りたくても入れなかった時代に経験した私の人生の「寄り道」が、すべて自分の成長の糧となって、いすみ鉄道の役に立っているという内容です。
秋満さん、大変ありがたいご紹介をしていただいて感謝したいところなんですが、ちょっと違うんです。
私としては、いすみ鉄道でくすぶっている今の時間そのものが、私の人生の栄養となる「寄り道」だと考えているんですけどね。(笑)
ところで、このドラマの撮影中にNHKの撮影チームの監督さんにお願いしたことがあるんです。
「大河ドラマで本多忠勝を取り上げていただけませんでしょうか。」と。
今からちょうど5年前のことなんですが、その時、監督さんが、「本多忠勝って、主役級じゃないんですよね。だから難しいんです。でも、折を見て頑張ってみます。」と言ってくれました。
そしたら去年の春に、その監督さんが突然いすみ鉄道の本社にやって来て、「鳥塚さん、ぼく、約束守りましたよ。」って言うんです。「本多忠勝、大河ドラマになりました。」ってね。
地元の人は知らないことでしょうけど、本多忠勝が「真田丸」に登場して、あれほどまでに大きく取り上げてくれたのは、もとはと言えば秋満さんが私の著書を読まれて、いすみ鉄道に興味を持って訪ねてこられたところから始まっているのです。
だって、その「菜の花ライン」の監督さんやプロデューサー、撮影チームは大河ドラマを手掛けている人たちだったんですから。
ということで、私のことが書かれているのは数ページですが、皆さん、ぜひ、秋満さんのこの著書をお読みください。
ドラマにご出演いただいた片岡鶴太郎さんのことも書かれておりますよ。
さてさて、私の人生も残り時間が限られてきましたので、いつまでも寄り道したり道草していることは許されなくなってきましたから、そろそろ本道に戻らなければならない時が迫ってきているというのも、これまた一つの真理なのであります。
秋満さんのますますのご活躍をお祈りいたしております。
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