現代人のヒヤリハット

 昨夜9時半過ぎ、千葉市内で突風が発生しました。
突風というのはいわゆる竜巻のことで、住宅密集地で発生すると大きな被害が出ます。
昨日もJRの快速電車が窓ガラスが割れるなどの被害にあいましたが、千葉市内でたくさんの家の屋根が飛ぶなどの被害が出たにもかかわらず、わずか数名のけが人で済んだことは不幸中の幸いかもしれません。
千葉市内は私の知人や、いすみ鉄道ファンの皆様方もたくさんお住まいですが、私が緊張したのは、実は、この突風の被害が出たちょうどその時間帯に、NHKで「巨大災害」の特集番組をやっていて、台風の接近に伴う高潮被害や大地震発生時の津波からどうやって避難するかという番組を、私だけじゃなくて、おそらく千葉市内の方々も皆さんが見ていたその時だったからです。
そして、朝目が覚めると午前3時に新しく台風18号が発生し、まっすぐ日本列島に向かってくるというニュース。
こうもタイミングが重なるということは、これは「ヒヤリハット」として、私たちはそこなら何かを学ばなければならないということだと考えるのです。
いすみ鉄道も8月はキハの不調に始まり、踏切事故など気になる小さな事象がいくつかあり、私もスタッフに対して「ヒヤリハットから何を学び、未知の事故を未然に防ぐ。」というような話をしたばかりなんですが、それは輸送事業者だけでなく、個人個人の生活の中のあらゆる場面に共通するのではないかと思うのが、今回の千葉市内の突風被害のニュースを聞いて感じたことです。
世間は安保のニュースでもちきりです。
私はそういう内容にはコメントしないことにしていますが、北朝鮮がミサイルを撃ってくるとか、中国が南海の小島に上陸するとか、そういうことを議論しているのであれば、もっと身近な自分たちの今立っている地面そのものが水没したり、建物が飛ばされたりということにも同等の関心を、政府ばかりじゃなくて国民も持たなければならないと思います。
北朝鮮は不穏な動きを見せていて、いつ何をしでかすかわからない状況にありますし、中国ですらそれをけん制する動きに出ています。そういうことも考えながら、数日後に本州を直撃する台風に対して、どうやって被害を少なくするか、対策を立てなければならないと思います。
何しろ、このところずっと雨が続いていて、日本全国の山や川はたっぷりと水に浸されている状態です。
そこに台風の大雨が降るのですから、人に言われる前に、自分から早めに非難するぐらいの感覚でいたいと思います。
鹿児島県の川内原発が再稼働したとたんに桜島が大噴火の兆しがあり、台風が九州を直撃しました。
だから何だと言われればそれまでですが、私たち現代人は今、ヒヤリハットへの対応を問われているのではないでしょうか。

今日は岐阜県へ行ってきました。
高山本線の車窓から見た本日の飛騨川です。
これまでの雨で、もうすでにこのような濁流です。
いすみ鉄道沿線地域はもちろんですが、全国どこの地域にも台風の被害が出ないことを祈るばかりです。