12月22日 本日のキハ52

塗装の下地処理のために検修2番線(検2)の外で作業をしておりましたキハ52を検2の庫に格納しました。

ところが、この格納劇は一筋縄ではいきません。
なぜなら、検2の庫内には全検中の「205号車」が入っているのです。
ということで、キハ52はいすみ200が連結して一旦洗浄線に入れ換えをして引き上げ、


その間に全検中の205号車を人海戦術で「やっこらさ」と検修1番線(検1)へ入れ換え。

そして洗浄線からもう一度入れ換えをしてキハ52をいすみ200で検2に押し込みました。

何しろ、どちらも無動力。
キハ52は金沢でシャフトを外してしまいましたので、エンジンがかかるかからないにかかわらず、自走は不可能なのです。
こんな事で、やっと検修庫に入ったキハ52。
年内、いや、年明けかなあ。何とか車体の塗装を終了し、1月中旬ごろから下回りの検査に入れるかどうか、と言ったところです。
こういう新しい仕事は焦ってはいけませんので、私は社長としてスタッフに、期限は区切らないから、きちんとした仕事をするように言っています。
お客様の安全にかかわることですから、見切り発車は厳禁です。
だから、もしかしたら来年3月の菜の花のシーズンには間に合わないかもしれません。
ということを、今から弁明しておきます。
(だいたい今までの事故というのは、経営側が現場に無理強いすることに端を発していることが多いのですから、私は現場最優先で考えているのです。)
乗務員の慣熟も重要な仕事の一つですからね。
自然環境の厳しい大糸線で活躍してきたキハ52には温暖な房総半島のお花畑の鉄道で、のんびりと余生を送ってもらいたいと考えております。