鉄橋の補修工事

今年度に入ってから枕木交換をはじめとする線路の補修工事を順次行っています。
その一環として、鉄橋の塗り替え工事も行われていますが、今日はその鉄橋の塗装についてお知らせします。
いすみ鉄道の鉄橋はデッキガーターというスタイルのものがほとんどですが、鉄橋は線路や車両の重さを支える部分が鉄でできていますから、経年変化で塗装が落ちて、錆による腐食が進むと、強度が弱くなっていきます。ですから塗装の役目は重要です。
いすみ鉄道では過去の修繕記録を見る限り、国鉄から転換されて以降、一部を除き鉄橋の塗装修繕を行った記録がありません。
今すぐどうなるということはありませんが、このまま放置すれば、将来的に強度の問題が発生する可能性があるため、工務課長と相談して、補修作業に入りました。
といっても、お金がたっぷりあるわけではありませんし、廃止になるかもしれないのにお金をかけるのか?という意見もありますから、最低限の補修として、一番力がかかるガーター(橋げた)と橋脚の接続部分を重点的に補修しているのです。
写真は大多喜といすみの境にある第2夷隅川鉄橋。
橋脚との接続部分を職人さん達が錆止め、塗装をしているところです。
鉄道の安全はこういう地道な作業によって支えられているのです。


それにしても危険が伴う作業。
実際に塗装作業をしている人もそうだし、上で見張りをしている人も、おっかないでしょうねえ。
お仕事ご苦労様です。