私の古巣、成田空港で各社のマネージャークラスが集まった忘年会がありました。
私にも声をかけていただき、懐かしい仲間たちと再会するため、出かけてきました。[:ジョギング:][:ジョギング:][:嬉しい:]
参加したのはJAL、ANA、DL,AA、KE,CI,MH,UA,AF、BAなどの管理職者ばかりで、今の成田空港を実質的に牽引しているブレーンたち。
辞めてしまった私を温かく迎え入れてくれて、懐かしさもあって、2時間の予定が3時間半もになってしまいました。
話題になったのは当然のようにJALの話でしたが、現在、外国の航空会社の間では、どこがJALをGETしようか、とても熱い争奪戦が繰り広げられています。
私たち日本人の間では、新聞やマスコミの論調に方向付けされた意識が「常識」になっていますので、「あんな会社は救済する必要がない」とか、「ANAがあれば十分だ」などと言われていますが、世界から見ると、JALがどれだけ価値があるかは一目瞭然なのです。
オープンスカイという言葉をこのところよく聞くようになりました。
国際航空路線は、今までは国と国との取り決めで、どの航空会社がどの路線を飛ぶかが決められてきました。
オープンスカイは、簡単に言うと、こういった規制を取り払って、自由に路線網を広げることができることですが、このオープンスカイを前提にした場合、JALの存在感がたいへん大きく、重要になってきます。
例えば、アメリカ本土から太平洋線(アメリカ-日本・アジア間)と大西洋線(アメリカ-ヨーロッパ間)の路線網を持つアメリカの航空会社がJALに資本注入をすれば、一挙に東南アジア、オセアニア、そしてアジアからヨーロッパへの路線網を手に入れることができて世界中をネットワークで結ぶことができますし、数年後に予定されている羽田空港の沖合展開の完成、羽田の国際線化にも発着枠等を手に入れれば非常に有利になるのです。
今、アメリカの航空会社では、CEOをはじめとする偉い人たちが次々と来日して、国に対してJALへの資本参加を申し入れています。それも複数の会社がです。
そういうことに気づいていないのが日本人で、「年金が高いから潰せ」とか、「税金を投入するのは許せない」などと、感情論で盛り上がっているのです。
さすがに国交大臣は事の重大さに気づいておられますから、率先してJAL,JALと言っていますし、羽田の国際線化を積極的に進めることによって、海外からのお金や人の流れを日本に呼び込もうとしています。
ここまでお読みいただいた賢明なる読者の皆様は、もうお気づきいただけたと思いますが、このJALをめぐる話は、どこかで聞いた話と同じではありませんか[:?:]
そう、JALをいすみ鉄道に置き換えてみてください。
全く同じお話が、この千葉の小さなエリアでも当てはまるのです。
自分たちの持っているものが広い目で見たらどれだけ価値がある宝物かということ、その可能性に気付かないまま、赤字だから廃止しろ的な感情論に流されていませんか?
私がよくいう「よそ者の目で見る」ということは、世界から見たJALの見え方や持っている価値と同じことなのです。
本当に今日明日の運転資金に苦慮しているならばともかく、今ならいくらでも手を打てるのに、それをしないで捨ててしまうのは、あまりにももったいない。
幸い、沿線には私が言うことの意味をご理解されて、前向きに活動していただく皆様が急速に増えてきていただいておりますので、その皆様のお力をお借りして、この冬を乗り越えていきたいと思っています。
廃止しちゃおいねーからよ。
ということで、日本航空にエールを送りたいと思います。
俺たちも頑張るから、みんなで頑張ろう!
あっ、羽田に下りるトリプルセブンが上を通過していった・・・
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