小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ

今日はしなの鉄道さんにお邪魔して観光列車「ろくもん」に乗車させていただきました。

列車の中でお料理をお出しする食堂列車を始めたので、いろいろなところを見て回らなければなりません。

手前味噌ですが、私が今から13年ほど前に始めた伊勢海老列車は、当時としては画期的な列車で、いろいろな鉄道会社から視察にいらしていただきました。
何しろ、当時はJR九州の「ななつ星」の運転開始前で、復刻版食堂車の元祖は明智鉄道の自然薯列車、こんにゃく列車だと記憶していますが、それに続いて本格的な食堂車として、「オレンジ食堂」がスタートしたばかりでした。

当時の古木社長さんにお願いして視察させていただいて、「これならいける」と始めたのが伊勢海老列車でしたが、何が画期的だったかというと、大きな設備投資をすることなく、お手軽に食堂車を始めることができるという点だったと思いますが、キハの導入でお世話になっていた新潟支社の営業課長だったSさんがすぐに部下を派遣してきて、ノウハウを伝授しました。
そしてその後に「越の酒蔵」が運転を開始したり、西武の52席の参考にしていただいたりということで、まぁ、当時の観光列車ブームのある種のけん引役になったことは確かだと思います。

なぜなら、あの鉄道にできるのなら、俺たちにできないはずがないと皆さん熱くなっていただいたからだと思っていますが、もちろん当時企画中だった雪月花にも少なからず影響を与えたと思っていますが、10数年が経過すると、全国の皆様方の観光列車が輝くようになりましたので、私の発想は皆様方の足元にも及ばなくなっているのです。

大井川鐵道は、私の記憶ではビール列車の元祖的存在だと考えていますが、そのビール列車も40年以上が経過すると、やはり他の鉄道会社のビール列車の方が創意工夫に満ちていて、大きなテコ入れが必要だと考えていますので、ここは素直に、正直に頭を下げて、皆様方の取り組みを見せていただかなくてはならないのです。

そこで、旧知の土屋社長さんにご配慮いただきまして、本日の視察乗車となりました。
何しろ、観光鉄道会社としては、2月のこの時期しか視察して見せていただく時間がないのであります。

ぶどうジュースで乾杯。
まずはお料理から

2段の重箱に宝石のような繊細なお料理が並びます。
ふたを開けた瞬間、歓声が上がります。

茶碗蒸しやけんちん汁、ご飯など、羹(あつもの)も登場します。
列車の中でこれはお見事です。

最後は車内で立てた抹茶に地元の和菓子。
これも素晴らしいアイデアとクオリティでした。

私が気に入ったのはこれ
ろくもんハイボール。
炭酸水の代わりに地元のあんずサイダーで割って飲みます。

私はハイボールはあまり飲まないのですが、これはうまかった。

今までは九州のA列車で行こうの車内でいただいたデコポンハイボールが最高にうまかったのですが、ろくもんハイボールはそれを超えていました。

浅間山を見ながらおいしいハイボールをいただいて、つい口ずさむのは

小諸なる古城のほとり 
雲白く遊子悲しむ
緑なすはこべは萌えず 
若草もしくによしなし
しろがねの襖の岡辺
日に溶けて淡雪流る

昭和の文学少年のなれの果てでございます。

ということで、しなの鉄道の皆様、本日はお世話になりましてありがとうございました。

しっかりと勉強させていただきました。

先週末には別チームが大阪モノレールさんの日本酒列車にお邪魔させていただいております。
大井川鐵道の観光列車もどんどん進化してまいりますので、どうぞご期待ください。