大井川鐵道の家山駅と川根温泉笹間渡駅の間にある抜里(ぬくり)駅が9月4日の台風で駅舎に大きな被害を受けました。
ニュースで何度も報道されていますが、この時は島田市の隣の牧之原市に竜巻が発生し、大きな被害が出ました。
大井川鉄道が発着する東海道線との接続駅、金谷駅から10数分の所にある静岡空港でも駐車場が大雨で水没して被害が出たりしましたが、今でも牧之原市では断水があったり、復旧の目処が立っていないところがあるようです。
この時の台風で、抜里駅の駅舎に強風で木が倒れてきて、建物に被害が出ました。
幸い、駅舎が線路から少し離れたところにあるため、列車の運行には支障は出ていませんが、現在駅舎そのものが使用できなくなっております。


▲9月4日、被害直後の様子。
抜里駅はもともと無人駅で利用者が少ない駅なのですが、この駅を守ってくれている地域の住民のおばあちゃんがいます。
諸田サヨさんという方で、皆様方からサヨおばあちゃんと呼ばれて親しまれている方です。
サヨおばあちゃんは抜里駅の駅舎を活用して、ここで手作りのお総菜などを販売して、土休日には地元の皆様はもちろん、観光客もたくさんやってきて、駅がとても賑やかになっていますが、今、それができない状況にあります。
会社としては被害直後から復旧のための手配をしているのですが、工事業者さんたちは皆さん牧之原の被災現場の方に駆り出されて行ってしまっていて、なかなか手配が付かず復旧の目処が立っていません。
という話がNHK静岡のニュースで流れました。
今日はこのニュースをご覧いただいた多くの方々からご心配の電話をいただきました。
中には「私が直しに行ってあげる」という方もいらっしゃいまして、とてもありがたいお話だと感激しております。
皆様方にはご心配をおかけいたしまして申し訳ございません。
NHKニュースで取材を受けた時点では修理のめどは立っておりませんでしたが、実は抜里駅の駅舎の修理は明日から取り掛かることになっておりまして、現在はブルーシートがかかっている屋根に足場をかけて被害状況を確認し、飛ばされた瓦等を手配して修繕にかかります。
ただし、古い建築ですので、同じような瓦が手配できるかなど、はじめて見なければなんとも言えない部分が多くあると聞いていますので、修繕にどのぐらいの期間がかかるかはまだわからない状況です。
というのも、いったん壊してプレハブを建てるのであれば簡単かもしれませんが、この抜里駅は今から95年前の昭和5年(1930年)に開業した駅で、今の駅舎はその当時のおもかけを残す貴重な建物だと考えていますから、できるだけ現存する建物を形を変えずに復旧したいと思っていますので、その辺りの調査も含めて、明日からの作業開始となります。
担当の部長が今日、サヨさんに連絡したところ、
「自分のために直していただくとすれば、それは申し訳ないことなので」
と遠慮がちにおっしゃっていたとのことですが、歴史ある駅が壊れたのであれば、当然直すべきだと考えますから、修繕が終わったらまた活動してくださいねとお話しさせていただきました。
ということで、大変多くの皆様方にご心配をおかけいたしましたが、抜里駅の駅舎の修繕は明日からスタートさせていただきますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。
修繕の途中経過は営業再開のめどが立ちましたらまたご案内させていただく予定です。
サヨおばあちゃんには引き続きお元気でご活躍いただきたいと思っておりますので、皆様どうぞ応援をよろしくお願いいたします。
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