ちょっとトラブル発生です。
今朝、出区点検時にC108の車体の一部に不具合があることが判明しました。
このため本日の黒SL列車は急遽機関車を国鉄色の電気機関車に変更して運転いたしました。


SLはSLで絵になりますが、こちらはこちらで良いでしょう。
こういう時のために電気機関車を1両国鉄色に塗装して、別の楽しみ方をしていただけるように対応させていただいております。
SL列車をお目当てにいらしていただいた皆様方には大変に申し訳ございませんが、SLの故障の状況によりましては、今週末の黒SLは、この電気機関車での運行となる可能性があります。
詳細につきましては明日の午後、遅くとも夕方までには今週末の運行の可否を含めて大井川鐵道のホームページにてお知らせさせていただきます。
なお、きかんしゃトーマスにつきましては今週末は予定通りの運行となります。
と、こんなことがありまして思い出したことがあります。
あれは私が中学1年生の時のことです。
昭和49年3月、場所は山陰本線の下府(しもこう)駅。
近くに国民宿舎がありまして、前の晩はそこに泊まったのですが、朝6時台の列車がC57けん引とSLダイヤ情報には書いてあったんです。
で、これはと思いまして、早起きして宿を抜け出してカメラを持って線路の近くへ行き列車を待ちました。
まもなくC57がやってきます。
私はワクワクしながら待っていたのですが、いつまで経っても駅に到着する短い汽笛の音が聞こえません。
場内信号機を確認する「ポッ!」という短笛の音です。
やがて、発車時刻になると「ポ~ッ」の代わりに「ピョ~!」という音。
なんだ、C57じゃないじゃないか。
駅を出て煙を上げながら加速してくるのを待ち構えていた私の目の前に現れたのは、なんとなんと客車を引いたディーゼル機関車DF50だったのです。
私は超落胆しました。
せっかく早起きしてきたのに。
そして、当然のごとくシャッターは切りませんでした。
だってC57が来るとばかり思っていたのに、箱型のDF50ですからね。
フィルムがもったいない。
そう思ったのです。
で、私は線路より少し高くなった場所から目の前を走りすぎていくDF50けん引の列車を見送ったのです。

たぶん、今思えばこの列車だったのだと思います。
浜田発西舞鶴行 546列車
浜田を6:28に出て終着の西舞鶴には20:50に到着するロングラン鈍行。
こんな列車がふつうに走っていたんですね。
そして先頭の機関車はDF50。
DF50ですよ。
今となってはC57よりはるかに貴重なDF50。
そのDF50がけん引する列車に対して、私はがっかりしてシャッターを切らなかったのですから、なんとまあもったいないことをしたのでしょうか。
今となっては後悔しきりですが、当時はそんなもんだったのです。
私の懐かしい思い出です。
ということで、大井川鐵道に来てSLに乗ろうとか写そうとか、そう思っていらっしゃる方に対して、電気機関車が先頭に来たら、そりゃがっかりするかもしれませんが、それもあとになってみればいい思い出になりますからね。
そうやって楽しんでいくのがよろしいと思います。
ていうか、ときどき会社にクレームの電話が入ります。
SLが来ると思って沿線でカメラを構えて待っていたら電気機関車だった。どうしてくれるんだってね。
そういう人は「あんたバカですか?」と言っていいですよと伝えてあります。
写真を撮りに来たらSLじゃなかった! けしからん!って
あんたバカじゃないの?
写真を撮りに来たあんたのために列車を走らせてるんじゃないのです。
クレームする道理がないということぐらいわきまえなさい。
ということで、蒸気機関車も電気機関車も骨董品級のものを何とかだましだまし使っているのが実情ですから、どっちが来たとしても文句を言わずに黙って写真を撮ってくださいね。
ご乗車のお客様に対しては、お申し出いただければ手数料なしの無料で払い戻し対応をさせていただきますが、昨今そういうクレームはあまりありません。
ていうか、JRのSLもそうなんですが、SLが故障したり調子悪くなったりして、ディーゼル機関車が先頭に立つとかえって人気が出る現象もみられるようですから、どうしてもSLじゃなければ駄目だというのは少数派なんですかね。
ということで今週末の黒SLは微妙ですが、トーマスは予定通りですのでご安心ください。
ちなみに、機関車に取り付けるヘッドマークの有無や種類、車両運用、イベント列車の優先受付などにつきましては、この5月以降、大井川鐵道ファンクラブ(DMM オンラインサロン 有料会員様)でのご案内とさせていただいております。
一般のお問い合わせには対応しておりませんので、皆様、DMMオンラインサロンにご入会の上ご確認ください。
▼詳細はこちらです。
5/1 大井川鐵道ファンクラブ始動! | 大井川鐵道【公式】
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